都市部のバスをカーボンニュートラルにするには無電架区間も走れるトロリーバスが最適解だと思う

当然ながらバスもカーボンニュートラル化しなければならない。多くの人は燃料電池バスや電気バスをイメージするだろうけれど、都市部の路線バスに於ける最適解は間違いなくトロリーバスだと思う。再生可能エネルギーで作った電気を使うことでカーボンニュートラルが可能。何より電池を積まなくていいため安価で寿命も気にしなくていいくらい長い。

以前の「架線のある場所でしか走れないトロリーバス」と違い、今や電池を搭載するハイブリッド対応だって出来る。100kWh程度の電池を積んでおくことで20km程度なら架線無くたって走れてしまう(使った分は架線のある区間で走行中充電すればよい)。ここにきてカーボンニュートラル対応すべく宇都宮のようなライトレールを考えている自治体も増えているらしい。

ライトレール、宇都宮を見れば解る通りインフラが大変だ。トロリーバスは写真の如く道路の上に架線を設置するだけでOK。架線は片側3車線あるような道幅だったとしても、左右を繋ぐワイヤーに電線を付けるのみ。集電用ポールは長いので、2車線くらいなら自由に車線変更して走れる。何より静かで排気ガスを出さないため都市部の交通手段として考えたら理想的です。

なぜ日本でトロリーバスの導入が検討されないのか? 調べてみたものの全く理由わからず。一つだけ「う~ん」と思ったのは、この手のインフラ選択を決める地方自治体の首長さんにトロリーバスという概念が無いこと。カーボンニュートラルを強く推進しようとしている東京都の小池知事すら話に出さない。日野、いすゞ、三菱ふそうといったバスメーカーも提案しておらず。

このままだと、突如どこかの首長さんが導入をアピールし始め、すると海外製のトロリーバスを導入せざるを得なくなる。その前に日本のバスメーカーが名乗りを上げて頂きたく思う。日野自動車あたり、バスの電気プラットフォームを開発し、観光バスや長距離バスは電気自動車か燃料電池車。路線バス用にトロリー式など提案してみたらどうだろう。

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4 Responses to “都市部のバスをカーボンニュートラルにするには無電架区間も走れるトロリーバスが最適解だと思う”

  1. すえっこ より:

    自分が思うには、自分が利益を得る経済のために、自然エネルギーなど声を高らかに行っているだけだと思う。エネルギー保存の法則から言えば、再生可能エネルギーではなく、自然エネルギーだと思う欧米の利権のためのSDGsではなく、本当に地球のためになるエネルギー政策はできないものだろうか?資源が無駄遣いがないプラグイントロリーバスとか本当に自然のためだと思う。ただ、利権団体業界が儲からないから普及しないし、マイナーなニュースのままだと思う。

  2. とーしろ より:

    これは自分も昔から全く同じ事を思ってました。
    ライトレール推しする記事やテレビを見るたびに莫大な維持コストや交通トラブルの元だって言う事を無視しているのがどうなんだと思ってた(ライトレールのいる県民)
    トロリーバスならインフラコストも鉄道の何分の1しかかからないし
    道路は車が限りは必要だと考えたらトロリーバスには道路のコストはかからない
    メリットばかりの乗り物なのに

  3. トヨタ車ユーザー(T木県民) より:

    ライトレールはほぼ同じルートを走るバスもありました。
    トロリー「バス」だと結局車道を走るので、渋滞があればそれに巻き込まれて遅れてしまう→利用者増えない、ということで専用にルート(レール)を確保できるライトレールに落ち着きました。
    中央分離帯使ったのか、あまり車側には干渉がなく。
    バス専用レーンもあったらしいですが、邪魔されてもおまわりさんが見張っているわけではないですし。
    バスは車両も運賃も儲からないんでしょうね。地方では小型バスが多人数乗りハイエースに置き換わってきております。人数もちょうどよく小回り効いて楽だそうです。

  4. しんぶんし より:

    国内唯一の黒部のトロリーバスが今年12月で廃止予定です。結局1回も乗らなかった。

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