鈴鹿S耐での山野さんのクラッシュ、いろんな人から意見を聞かれます。動画を見れば一目瞭然かと

先週末のスーパー耐久レースで山野哲也さんが激しくクラッシュ。レースは赤旗中止になった。最高速が出る130Rとシケインの中間くらいで発生。普通なら当たらない場所のガードレールに衝突している。容態が心配されたけれど幸い肋骨数カ所を骨折したものの、脳に問題無く退院。本日はフェイスブックに「いいね!」してくれるなど良い方向に向かっているという。一安心です。

黄色いスーツが山野さん

この件、山野さんというベテラン&有名人のクラッシュということもあり、レース終了後、様々な人から意見を聞かれている。百聞は一見にしかずで。言葉で説明するより動画を見て頂きたい。山野さんは直進。向かって左のクルマが山野さんのクルマのボディ後部を押している。これをやられたら名手である山野さんでもいかんともしがたい。ちなみにアメリカのパトカーで犯人を捕まえる技術だ。

『ピットマニューバ』と呼ばれるもので、アメリカの警察も80km/h以下の使用に制限しており、それ以上の速度域は致死性の危険性があるということで使用禁止になっている。もし山野さんが厳しい状況になっていたら必ず県警が介入する。関係者に証言を求めたら、絶対にやっちゃいけないことだったと認識するだろう。格闘技で「死に至る反則行為」をしたのと同じ解釈になるそうな。

立件されると過失致死でなく、圧倒的に重い傷害致死になる可能性大きいという。だからこそアメリカすら犯人を捕まえる時に使ってよい上限速度が決まっている。180km/hという速度、当然ながら致死性があると判断される可能性大。ちなみに今回のクラッシュ、今のところ40秒の加算のみ。ピットマニューバした選手の順位も確定してます。この件、専門メディアはスルー。

私も関係者なのでヤボなことは言いたくない。ただメディアの一員でもある。ほっかむりして知らんぷりということは出来ないです。こういうことがありましたよ、ということだけ紹介しておく。どんなスポーツにもルールがある。危険なスポーツほどレギュレーションやルールは大切だ。関係者には山野さんの痛みを考えて頂き、ペナルティを含む再発防止策を強く御願いしたく思います。

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3 Responses to “鈴鹿S耐での山野さんのクラッシュ、いろんな人から意見を聞かれます。動画を見れば一目瞭然かと”

  1. アミーゴ5号 より:

    日本のレースの歴史の中では、こういう事故を起こしても、故意でなければ「お咎めなし」がルールなのでしょうか? 死亡事故なら「御用」?

    さすがに故意とは思えませんが、野球で言えば、どう見てもピッチャーのビーンボール状態。

    人命を最優先するならば、過失でも危険行為の場合は、退場・反則として扱うのが筋だと思いました。

    それにそもそもですよ、
    メディアも主催側も情報を出さないところからして、「臭いものには蓋」をしているよう見えます。

    大御所から「これがレースというものよ!」と言われればそれまでだけど、ラリーの潔さとは違い、古臭くて胡散臭い加齢臭を感じました。

  2. 二級人 より:

    おっしゃる通り、こんな危険な行為が見逃されるとしたら、「臭いものには蓋」なのか、社会に巣くう「自己責任」の類なのか。
    当事者の主張に食い違いがあってメディアが報道しないものも、告訴提訴すればその事実は報道することはできるそうですが、相当の覚悟がないとできませんし。
    例えば、欠陥住宅に関して「建築基準法は”理想”を書いてますから」と言う業者側弁護士もいるそうですから、法治国家も心許ない。この世は”危険”なところです。
    いずれにせよ、こういう事故は再発させてはいけませんね。

  3. 緋色@AP1 より:

    不幸中の幸い、山野選手に大事が無くて良かったです。
    無事復活して、サーキットに戻ってきて欲しいです。

    デミオ、全く周りを見ていない動きですよね。一人でタイムアタックしてるような感じ。
    走行会でも後ろから迫ってくる車両にはかなり気を配るのに、レースで幅寄せするのに、そっち方向を一切見ていないとか怖すぎます。

    故意であろうがなかろうが、非常に危険な動きに違いはないのだから、しっかり公表して罰則を与えるべきだと思います。
    そうでないと運営側に不信感を持たれますし、世間へのイメージダウンにも繋がりかねない事態だと思います。

    今回は運よくケガで済んだだけ。今後こういった事が起こらないように、しっかりやっていって欲しいです。箱車のレース好きなので。

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