長期在庫車は普通の人に売らない
在庫車が増えている、という記事を書いたら、価格コムの掲示板などで流言飛語状態になっているという。なかには本庄サーキット横のデポに置かれているフィットHVを普通のお客さんに納車すると考えている人までいるそうな。どうやら長期在庫と短期在庫の区別も付いていないらしい。
本庄サーキット横に置かれている大量の在庫車は、そもそもリコール対策待ちで動けなくなったもの。エンジン下ろして作業しなければならない。保管中、巨大な雹も降って凹みが出ているクルマもある。そうこうしているウチ、9ヶ月間の完成検査も期限切れになってしまう。
こうなると普通のクルマとしては売らない。登録も車検場へ持ち込み、車検を受けなければダメ。雹害だってなおしてダマで売るようなことはしません。雹害車として社員販売したり、レンタカー用にしたり、系列の教習所で使ったり、ツインリンクや鈴鹿の運転練習車にしたり‥‥。
参考までに書いておくと、ホンダはタイの水害で水没したクルマを被害の大小に関係無く全て潰して廃棄した。修理して売り、トラブル出たらブランドイメージを落とすからだ。というワケで本庄サーキット横の長期在庫車が普通に納車されることなど絶対無いのでご心配なく。
本庄サーキット横に置かれたジェイドや、富士スピードウェイのプリウスは短期在庫車である。工場の置き場所が一杯になってしまい、困った状態。この手のクルマは可及的速やかに売りたいため、値引きを拡大してさばく方法を取る。もちろん完成検査切れじゃないです。
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