関越道の立ち往生、明らかにネクスコの人為的なミスが原因。救出の遅さもネクスコの責任です

酷い話である。関越道の立ち往生、台数の数え間違えにより18日の夕方時点で今だ1000台近く動けなくなっているという。16日の夜から動けなくなっているというから、36時間以上動けないままということになる。18日の昼前に残り68台という発表あったが、その時間の生中継画像を見ると見えない場所までクルマ止まってます。中継場所だけ見ても68台とかじゃない。

今回の件、完全にネクスコの人為的なミスが原因だと思う。最初に動けなくなったクルマだけれど、原因は2つ考えられる。1つは雪道を走るのに不完全なタイヤを履いていたこと。これ、本来なら雪が降ることが想定された時点でしっかりチェーン規制をしていたら通行していなかった。16日から大雪になることなど事前に解っていた。キッチリと準備しておくべきです。

2つ目はスタッドレスタイヤを履いていたのにスタックしたケース。今シーズン初めての大雪ということで、十分な除雪体制を取っておらず想定外の積雪量になってしまった可能性もある。シーズン真っ盛りなら大雪に対する準備も出来ているだろうから、降った雪に対応出来る頻度で除雪車を走らせると思う。何度もドカ雪の関越道を走った経験持つが、1時間で動けなくほど積もることは無い。

TVの解説者は「予測出来なかった雪」と言っているが、気象庁も警報級の大雪になると何度も言っていた。私ごときの気象情報量でも大雪になることは明々白々。スタッドレスタイヤ&オールシーズンタイヤのテストに行こうと思ったけれど、深雪じゃ何にも解らなくなるので断念したほど。そもそも今回本格的な登り区間じゃ無い場所でスタックしちゃってる。除雪が十分じゃなかった。

その後の対応も酷い! 本来ならスタックしてる区間のラジオ局に協力してもらい、動けなくなっている車両に対し適切な情報や指示を与えるべきである。その上で、緊急事態になっている車両は電話番号などを指定し、緊急通報してもらうようなシステムをすぐ立ち上げなければならない。電気自動車や、燃料の残りの少なくなった車両は生命の危険性があります。

雪が深い場所は排気管が埋まって二酸化炭素中毒になるし、古いクルマだとさらに危険な一酸化炭素中毒の危険性あることを注意喚起した上、近所のトラックに避難させてもらうなどのサバイバル方法を情報として出すべきだった。とにかく危険な状況になっている人の掘り出しが最もプライオリティ高い。TVでインタビューしている人はこういった情報を貰ったと言ってないです。

救出もダメの見本である。現場は一生懸命やってる。太平洋戦争の時もそうだけれど、頑張ります。新型コロナに於ける医療現場もそうだと思う。けれどあまりにショッパイ救助体制だった。こういったケース、最初から相当規模の人員と装備を投入しなければならない。されどネクスコは動けなくなった車両の台数すら掴めていなかった。どうやら上下線で15kmくらいづつ渋滞していると判明。

この時点で30mにトラックと乗用車合わせて5台いるとすれば、1車線なら15kmで2500台。上下線だと5千台程度まで想定出来る。なのに1000台という評価。規模に応じた人員を投入しなければならない。けれど自衛隊は当初50人規模。最初からフル装備の上、可能な限りの規模で手伝って貰うような依頼をすべきだった。「戦力の逐次投入」で大失敗した太平洋戦争からナニも変わっていない。

どうすればいいか? 自分の身は自分で守る習慣を付けるしか無い。こらもう雪だけに限ったことじゃありません。もう1つは「3日間耐えられるようにする」。ダメな我が国も3日くらいすると何とかなる。3日間生き延びる手段を持っていればよい。また今回ハッキリしたのは電気自動車の装備。3日間くらい耐えられる電熱毛布などを必須装備として車検時に確認するなどした方がいい。

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