電動化車両、10年で高額部品壊れたらゴミになっちゃう。1台のクルマを長く使うことこそECOでしょ!

車両保険の加入率は意外に高く、45%程度だという。さらに輸入車の方が加入率高く、65%を超えているようだ。逆に低価格の国産車になると30%を切ってくる。なぜ車両保険に入るかとなれば、言うまでも無く事故に遭った時のためです。20万円以上掛かるような修理など考えた場合、保険を使いたくなります。逆に20万円以下なら、保険料と事故に遭う確率を考え加入しない。

MIRAIは修理代高そうなので車両保険入ってます

なのに! 以前から問題提起している通り、メカニカルトラブルの保険システムは現在存在しない。確かに今までのエンジン車なら、エンジンやミッションなど高価な基本構成コンポーネンツは丈夫。20万kmや30万kmなら全然平気だ。10~20年後、30万km走ってエンジン壊れたら、基本的に廃車。程度の良い中古エンジンやミッションに載せ替えることだって可能。案外安いです。

翻って電動化車両を見ると、乗れば乗るほど地雷に出くわす危険性が大きくなって行く。中でも厳しいのは輸入車。インバーターや走行用の大容量電池や、電動化車両じゃないけれどVWに使われている乾式7速DSGなんか地雷だ。3年までは保証されるが(延長保証で5年まで)、それ以後は車両保険入らない状態で高価なクルマに乗っているのと同じ。しかも事故より高い確率で壊れる?

10年後にDSG壊れたらゴミか?

そんなクルマなんか中古車で買うことなど出来まい。かくして中古車は安くなり、結果的にリセールバリュー悪くなり不人気車と同じ扱いになってしまう。例えば700万円する電動化車両が6年後から地雷になるなら、もはや買う気にならない。VWの乾式7速DSGも買おうとすれば5年後までに乗り換えるか、地雷原を進むしかありませんがな。中古車なんかさらに怖い。

対応策は1つ。基本コンポーネンツの保険システムだ。VWの乾式7速DSGが壊れたら約20万円掛かるそうな。壊れる確率はVWのみぞ知るところながら、仮にアメリカや中国でメーカー保証している10年/16万kmまでの間に壊れる確率が30台に1台程度なら、10年/16万kmまでの掛け金を1万円に設定すれば良い。オーナーは1万円出せば10年/16万kmまで安心して乗れる。

6年以降に高額部品壊れたらゴミになる330e

はたまた10年/16万kmを過ぎ、15年/20万kmまでの掛け金を3万円に設定すれば(10台に1台壊れる確率)、これまたクルマの寿命まで使えることだろう。逆に10台に1台以上壊れるというのなら、もはや工業製品として成立していない。10年過ぎたら20万円掛かるトラブルが10%の確率でやってくるということですから。おそらく保険システムとして十分成立すると考えます。

同様に走行用大容量電池やインバーターなどの保険も作れば、電動化車両に安心して乗れるようになる。いずれにしろ1台のクルマを長く使うという考え方こそECO。車体などは全く問題無いのに電動化パーツがダメになってゴミにしちゃうなんて、環境負荷を高めるのみ。インポーターは1台のクルマを長く使うという目的のため、電動化コンポーネンツの保険システムを作って欲しい。

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