電柱に対し自動ブレーキ効かない? 驚くことにベビーカーも対象外とのこと
ノロノロ走ってきたレクサスが真正面から電信柱に衝突し、クワガタとなった動画が出回っている。これを見て「自動ブレーキはどうなってるんだ?」という声も出ているようだ。結論から書くと、当該レクサスは電柱に突撃しても止まらない自動ブレーキです。ぶつかっているレクサスマークの位置にレーダーが付いており、レーダー波を出しながらぶつかった、ということになる。
レクサスがポンコツなのか? たまたまスバルのアイサイト開発担当の人と話をする機会あり、今回の件を聞いてみたら何と! 電信柱に代表されるポールや木は一番難しい対象物なのだという。というのもポール状の構造物は道路近辺の至る所にあり、それがクルマの進行方向にあるのか確認出来ないそうな。ポール状の物体を自動ブレーキの対象にすると誤作動を誘発するらしい。
ということでアイサイトも電信柱には対応出来ていない。おそらく全てのメーカーの自動ブレーキが電信柱に代表されるポール状の障害物は真正面から衝突するようだ。ちなみに上の動画のようなクワガタになると修理費用は膨大! 良くて7桁前半。評価額の低い中古車だと全損になる。電信柱をキッチリ検知して自動ブレーキ掛ける技術を確立する最初のメーカーはどこか?
ちなみに自動ブレーキの対象外となっているものの中で最も急いで対応したいのは、ベビーカーとお年寄りがよく使っている手推し車とのこと。この二つ、形状判定が難しいらしい。ベビーカーは最も守りたいものの代表だし、お年寄りの手推し車は私も遠からず使うようになるかもしれない。可及的速やかに自動ブレーキの対象にしていただきたく思う。
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今更ながら、自動ブレーキに対象と対象外があり、しかもよりによって電柱と手押し車が対象外と知り、心底驚いています。
自動ブレーキはシステムだから、できるできないは当然だし、交通事故を劇的に減らしている功績も大きい。
でも今あらためて対象外と聞くと、業界も政府もあえて公表してこなかったのだと強く感じます。
そりゃですよ、
機能限界を知って備えていても、不慮の事故は起こってしまうかもしれないけど、こういう大事な断り書きはキチンと説明すべきだと思います。
これ非常に難しいと思います。
棒状のものを人間の目並みに判別出来るような技術は今のところ無理でしょうね。可能性としては将来的に極度に進んだAIとリンクさせるしかないでしょうが膨大なデータ量を処理する必要が有るんでかなり厳しいかと。かといって過敏に反応させればスズキの自動ブレーキのように誤動作連発しますし。
【スズキの自動ブレーキは性能が良いのではなくて過剰反応させてるだけで何もない農道でいきなりブレーキがかかったりします、実際に経験済です。】
理想を言えばすべてに対応できるのが良いのですが技術的に限界があるためどこまでやるかが難しいですよね。メーカーには頑張って欲しいところです。
ダイハツが自称する自動ブレーキのスマートアシストが壁すら認識しないポンコツなのでトヨタグループが一丸となり大型車の日野も含め自動ブレーキをパワーアップする必要が有りそうです。
へー! そんな事情があったなんて知らなかったです。
と言うか、ぶつかる前に車線逸脱の警報が出ると思うけど、Offにしていた? それなら自動ブレーキの機能を十分発揮できない気がします。
ベビーカーに対応できないのは問題ですね、進行方向にある障害物は全て自動ブレーキに対象にしてほしいです。
自動車専用道路の対面通行でトンネル内のカーブだとセンターラインの棒に反応してブレーキが一瞬入るから制御が難しいんでしょうね、車は日野の補助ブレーキ付き(オプションで高いらしい)