車屋四六の四方山話/BMW M7 X60iに試乗

世界的なSUVの大流行。それは、高級車部門にも及び、ベントレイ、ベンツ、レクサス、マセラティ、ポルシェ、ランボルギーニ、ロールスロイスなどにまで波及した。当然、BMWだって黙っちゃいられない。登場したのは、BMWのSUV中では、フラグシップ的存在のX7だった。

X7はライバルが高価な車ばかりだから当然高価格。試乗車は本体価格が1698万円+オプション120万円=1824万円。手元に届くには更に諸税金、保険料などが必要だ。

限界近くに大きくなったキドニーグリルと、二階建てになった前照灯のツラ構えはインパクト充分で、全長5.17x全幅2m、大きなガ体と相まって、存在感充分だ。車重2610kgを猛然と加速させるエンジンは、V型八気筒・3494cc+ターボ=530馬力。どの速度域も加速が良好スムーズなのは八速ATの効果と、マイルドハイブリッドらしいモーターの介助が加わるからだろう。

マイルドHBらしさは、燃費の良さ。WLTC=8.2km/ℓで、実走燃費はオンボードPCで7.1km/ℓだった。高級車らしい乗り味も注目点である。尖った路面ショックを消化し、23吋ホイールからは想像もつかぬ乗り心地の良さは、四輪アダプティブ・エアサスから生まれるようだ。

また機敏なステアリング反応、安定感あるコーナリングは、M60iの真骨頂。三列シートのキャビンは当然広く、荷室も大きい。+13万円のスカイラウンジ・パノラマルーフなら、明るい頭上の開放感、場所によっては景色の鑑賞も。

横幅27インチ程もある湾曲したディスプレイは、見やすくタッチしやすい。感心するほど静かな室内では、+60万円のバワーズ・ウイルキンスの音色が威力を発揮する。

もちろん安全装備、走行補助装置などは最上ランク。裏通りでは横幅がチョット気になるが、快適ドライブとスポーティードライブが両立した、大型SUVという印象だった。<車屋四六のブログへ

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3 Responses to “車屋四六の四方山話/BMW M7 X60iに試乗”

  1. K.A より:

    この記事を見て2つのことを思いました。小学校の時にスーパーカーブームを経験したスポーツカー好きとして思うのですが、皆さんはフェラーリやランボルギーニのSUVが欲しいですか?個人的には背の高いフェラーリなんて・・・です。それと、BMWX7のスタイル(特にフロントフェイス)が良いと全く思えないのです。BMWのスタイルにダメだしする記事を見たことがないので、私のセンスが悪いのでしょうか?

  2. AJ より:

    K. A様
    最新のBMWは写真で見ると「うわー、やりすぎだろー」と思うのですが、実物を見ると「意外とアリかも。」と私は思いました。
    駐車場に停まっていた新型7シリーズと街で走行中の新型4シリーズを見て、上記のように感じました。
    写真と実物で印象が変わるのって不思議ですよね。
    一度実物を見てみるのもいいかもしれませんよ。

  3. イセッタ より:

    @2022meimei3

    ドイツ、ノイスの住宅のガレージで駐車中のEVが大爆発。 爆発により近隣住宅にも被害が及び、ガレージや家屋が破壊され推定10万ユーロ(1590万円くらい)の被害が出た様です。 警察によると、EVバッテリーに欠陥があった為に発火し、バッテリーから漏れたガスが大爆発に繋がったとの事。 https://spiegel.de/panorama/neuss-defekter-e-auto-akku-loeste-explosion-aus-a-f0533b58-90cf-4cf1-91d6-816f8fa39416 EV火災による熱暴走が始まると、火が消えていても自己発熱が続き再度発火する為に、消火に大量の水で長時間の放水を要することが問題となっているそう。 https://kurukura.jp/article/18610-20230705-38/

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