電気自動車絶体絶命! 電力料金値上げでハイブリッド車に対するメリット急速に薄れる

2019年から電気料金の請求書が廃止されたため(ネットで申し込めば見られる)、多くの人は1kWhあたりいくら払っているのか解らなくなっていると思う。ナニを隠そう私も意識しておらず、電気自動車の運行コストを紹介する際、基本料金で数字を出してました。東京電力で言えば30.57円となる。しかし! 直近では「燃料調整費」と「再生可能エネルギー発電促進賦課金」が!

2022年10月なら、それぞれ8.07円と3.45円となり11.52円。基本料金と合わせれば42.09円になる。この電力を使って5.5km/kWhのRAV4 PHVを走らせると、走行100kmあたり765円。16km/LのRAV4ハイブリッドなら1000円で大差なくなってきます。6.5km/kWhの電気自動車と25km/Lのハイブリッド車なら640円でイーブン。だったらハイブリッド車でいいってことになる。

もう少し踏み込むと外出先で充電する電力料金は家庭用より安くなることはあまり考えにくい。その場合、燃費の良いハイブリッド車より割高になってしまう。電気料金の値上げは電気自動車にとって手強い障壁になってきた。電気自動車はエネルギーコストの低さが大きなセールスポイントだっただけに、強い強いブレーキになる。電気自動車支持派の私ですら「う~ん!」。

参考までに書いておくと私が契約している「お得なナイト10」の夜間料金は15.26円+11.52円=26.78円。以前から契約しているなら依然として電気自動車のエネルギーコストはハイブリッドより安価。すでに電気自動車を持っている人は夜間に安い料金契約だからしばらくはそのまんまで問題無いと思う。通常の電力料金契約だと、もはや電気自動車のうま味無し。

補助金あれば安く買えます

ただ興味深いことも出てくる。今や太陽光発電の導入コストは1kWhあたり30万円前後。1kWh分で年間おおよそ1000kWhくらいの電力を作り出す。10年間で1万kWhを発電するから、1kWhあたり30円。最近の太陽光パネルは20年保証。途中でインバーターなど交換するようになるかもしれないけれど、辛く見積もって20円くらいで済むと思う。この電力料金だと安い!

しかも20年間値上がり無し! 20円なら電気自動車の運行コストは半分になり、ハイブリッド車よりずいぶん安く付く。ということで、当面電気自動車を買うなら3~4kw以上の太陽光発電とセットで導入することを考えたらいい。ちなみに太陽光発電パネルは輸入品(中国製)なので、今後値上がりの可能性大。補助金も出る今が好機到来といった状況です。

太陽光パネルで作った電力で電気自動車を走らせればエネルギーの自給自足。二酸化炭素を排出しないで済むから最近出てこないグレタさんにも怒られない。しかも値上げ関係無し! 停電上等! 夏場の暑い日中は太陽光発電の電力あるため、節電だって気にしないでOK。一戸建ての人は1~2年以内に太陽光発電を導入して電気自動車を買えばストレス無しの20年を過ごせます。 

 

 

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5 Responses to “電気自動車絶体絶命! 電力料金値上げでハイブリッド車に対するメリット急速に薄れる”

  1. たま3 より:

    グレタさんは共産主義者とバレて(以前から中国には何も言っわなかったですもんね。。。)、COPに呼ばれなくなったそうですよ。。。

  2. アミーゴ5号 より:

    モリゾウさんのコメントの中で、個人的に大好きなのが3つあります。
    ①もっといいクルマをつくろう
    ②モノに愛が付くのはクルマだけ
    ③敵はカーボン

    二酸化炭素を盾にしたEV至上主義も結構ですが、こんなに混沌とした時代にEV一本で行けるとはとても思えません。

    世界ではリチウム争奪戦やら、中国のバッテリー廃棄やら、新しい問題も出てきているようですし。やっぱり本質は、「エネルギーの多様化」と「カーボンフリー」の両立ではないでしょうか

    ネットでは、EV頓挫とかトヨタ独り勝ちとか騒ぎ始めているけど、それも違うと思う。電力の値上がりを契機に、地球と人類のリソースをもう一度見直すべきだと切に感じます。

  3. CX-60 より:

    地方の新築戸建てでは、皆太陽光発電が乗っていますね。
    売電は厳しくなるけど、電気代には有利にはたらく。
    そんなご家庭でクリーンなエネルギーでEVに乗ってもらおうという魂胆なのでしょう。
    EVを蓄電池にしても、蓄電設備を用意してもよし。

  4. taycan cross turismo より:

    PHV&EV車乗ってますし太陽光発電も設置して10年程経過してますが、、、
    あとどのくらい持つのかわかりませんが太陽光パネルの寿命が来た時、有害物質である鉛、カドミウム、セレンなどを含んでいることから、産業廃棄物として適切に処分しなければならない訳ですがどのくらいの費用が掛かるのか?はたまた寿命が来る何年後かに大量発生しているだろう寿命を迎えた太陽光パネルの廃棄物処理を受け入れてくれるのか等等不確定要素も多々あります。設置から廃棄までの費用&環境に良いのか考えると仮に今新規に太陽光発電しますか?と問われたらNOかな。

  5. エッカルト より:

    国沢先生は、例の百合子が言い出した「新築は太陽光義務化」にはどういうお考えでしょうか。

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