電気軽商用車、250万円のダイハツ版も200万円のホンダ版も航続距離約200kmらしい
来春発売がアナウンスされているダイハツ開発の電気商用車は航続距離200km程度というスペックが発表された。ミニキャブMiEVは電池容量16kWhで航続距離133km。そしてSAKURAが20kWh積んで180kmとなる。商用車は乗用車より電費悪いため、単純計算だと24kWhくらい電池を搭載していることになる。24kWhといえば初代リーフと同じバッテリー搭載量だったして。
価格といえば「補助金を使って200万円以下」という鈴木俊宏さんのコメントからすると250万円くらいになると思われる。16kWhのミニキャブMIEVが243万円なので、この時点で大幅値下げをしないと事実上の販売終了を意味する。ミニキャブMiEVの販売先は官公庁。現時点では入札時にライバル居ないから売れるものの、ダイハツ版出てきたら落札出来なくなります。
少しばかり驚いたのがSAKURAと同等の20kWhじゃなく24kWhも搭載してきたこと。コストや実際の使用環境を考えたら20kWh程度くらいで十分だと思う。このあたりは16万km以上走った時の航続距離まで考えているのかもしれません。いずれにしろ軽商用車として考えたら必要にして十分な航続距離かと。そして2027年以降、バイポーラ型リン酸鉄リチウムになる?
バイポーラ型リン酸鉄リチウムなら電池調達コスト40%減。補助金無しでエンジン車と勝負出来るようになると思う--ここまで書いて「そういえば」なのがホンダの電気軽商用車だ。航続距離200km以上だと言われているため、24kWh以上の電池を搭載しているようだ。一方、価格は補助金無しで200万円を切るのが目標と言われており、現時点でも目標の変化無し。う~ん!
同じような電池搭載量でダイハツ版より安いということになる。もちろん車両価格を下げるため急速充電器や100Vの外部電源取り出し装備をオプションにするなどコストダウンしていると思う。ダイハツ版と同じようなスペックにすれば価格差は縮まるだろうけれど、軽商用車として使うなら急速充電器など不要。配送用であってもデポで充電すれば1日分の走行距離をカバー可能。
となれば久々にホンダの大勝利かもしれません。
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ネットも金融もAIも、実物経済があってこそ存在できる。EVもブランド物ではなく、実物経済で活躍してこそ存在価値があると思う。
かつて日本のモータリゼーションが国民車構想から始まったように、EVの普及促進は、莫大な物流の末端を担う軽商用車こそ相応しい。