首都高値上げ確定
パワーウインドーで11ヶ月の乳児が小指を切断されてしまうという痛ましい事故が起きた。以前ならこういった事故の際、「自動車メーカーはどうしてパワーウインドーの安全性を確保しないのか?」という報道になったものの、比較的冷静。どのメディアも淡々と事故内容を報道するだけに留まっている。なぜだろう?
おそらく「包丁」と同じような認識になったのだろう。包丁は武器になるけれど、どこの家庭にもある。
誤った使い方をしたらアブナイ、ということです。すでにパワーウインドーにも安全対策は行われている。幼児が首や指を挟まれた場合、一定の強さ以上で締め
ない。自動停止するか、戻る機能を付けた車種もある。
ただあまり停止基準が敏感過ぎると、サッシュの汚れや湿度、可動部品の経年変化などでウインドーの開閉が止まってしまう。といったことを考慮した上、最小限の余力パワーを残しているワケ。それすら弱い乳児の指にとって強すぎるのだ。こいつを防ごうとしたら、パワーウインドーを諦めるしかありません。
ユーザーの「オウンリスク度」をどのあたりに設定したらいいのか、という点は非常に難しい。最近フネに楽しさを見いだしているのは「オウンリスク度」が極めて高いからだ。海に出たら、一般的に助けてくれる人はすぐ現れない。岸から離れる海流に乗っているときにエンジン止まったらオオゴトである。
クルマのように「手を取り足を取り舐めるように安全に」というコンセンサスを取り入れたら「海になんか出るな!」ということになります。一方、「楽しさや利便性より安全を求める人」の気持ちもよ〜く解る。だったら車種や
グレードによる「オウンリスク度」をクルマに表示してみたらいかだろうか?
すわなちオウンリスク度の低いグレードとは、過去に事故の要因になった装備(パワーウインドーを含む)を取り去り、逆に姿勢制御装置やサイドエアバッグなどを安全関連装備を標準とする。オウンリスク度の高いグレードは「取り扱いに知識を必要とするものの楽しい」みたいな内容を盛り込む。
まぁ自動車メーカーはやらないでしょうけど。
さて。首都高の値上げがほぼ確実になった。「ETCを使わないで500〜900円」という観測気球を打ち上げている。これ、どういったことを意味するか?
料金所が入り口にしかない都市高速の場合、収受額は一定しかありえない。つまり高速道路の終点が近い区間のみ900円以下ということです。
例えば中央道に向かう首都高4号線下りであれば、中央道に最も近い永福から乗ると500円。初台であれば600円。外苑は700円といったイメージか。まぁ普通に乗ったら上限の900円だろう。こんなモン距離性じゃなく単なる値上げ。今回は国交省が操っているだけに余計タチが悪いです。
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都市型高速については料金のコトを考える以前に分岐や接続が難し過ぎてナビ無しではとても走れません(笑)。たまに大阪の高速を走るとあまりの分岐の多さとオービスの多さに目が回りそうで冷や汗びっしょりです(笑)。
ひとつ前の「日産とダイムラー」の話になりますが、欧州メーカーはどこも時代遅れで、それでいて保守的で独善的です。「エコ」という言葉でふと考えたのですが、「高級車」と称してシートはおろか内張りやダッシュボードまで革張りにするのってどうなんでしょう?「エコ」ですか!? 以前買った月間ロッソの別冊のアストンマーチンの本によると、「内装に使用する革の本質を一定以上のレベルに保つために」使用する革は全てそれ専用に牧場を用意して牛を飼っているとか。「クルマに貼り付けるために革を剥ぐための牛を飼う」って冷静に考えると物凄く残酷じゃないですか!? 問えば「眉間を撃って即死させてから処置するので牛は苦痛は感じない。残った肉は『おいしく頂く』から無益な殺生ではない」なんて手前勝手な屁理屈が返ってきそうですが、いい加減そういうの止めませんか? 21世紀のエコカーに本皮張りまくりの自称「高級車」は物凄いミスマッチだと思いますが…。映画『オーシャンズ』で「東洋人」の乗った漁船がサメを釣り上げては背ビレ・胸ビレ・尾ビレ(=いわゆるフカヒレ)をちょん切っては捨て、ちょん切っては捨て…の映像の後に海底に沈んで横たわったサメの「ヒレがないから動けないよ〜痛いよ〜助けて〜」みたいな作為的な映像が悲しい音楽と共に映されてましたが…「革剥ぎ用の牛を飼う」のも残酷さでは五十歩百歩でしょう!?「クジラは人間並みの知性を持った哺乳動物なんだから殺すな!」てな無責任な感情論と同じですね。だから私はシーシェパードの「活動」を「会社の公式な方針として支持する」と表明しているアメリカの服飾メーカーのパタゴニアの服は買わないコトに決めました。
…何だか話が大きく脱線しましたが、「エコ」って難しいですね。
何故、このタイミングで値上げなどするのでしょうね?
国沢さんには役人の本音、背後関係など掘り下げていただきたいところです。
日本での自動車の利用は他の交通機関に比べては経済的な優位性が少なくて、それは燃料代(実際は税金)、高速代、車検制度、保険制度、税金、各種手数料、等々元をただせば役人の取り分が多すぎること原因なのだと思っています。
(交通集中や渋滞というのもありますが、これも東京一極集中が原因の一部ではないかと・・・)
経済的優位性のないものを買わせるには個人の趣味や情熱に訴えるしかないわけですが、そのようないびつな市場構造が長続きしないことは明らかです。
こんなことをやっていれば日本の自動車産業そのものの足元を崩してしまいます。