驚いた! ホンダの営業利益、50%は東南アジアの2輪でした~! 泣!
いやいや驚きました。ホンダの2019年3月期(2018年4月からの12ヶ月)の決算を見たら、4輪車部門の収益状況は全く回復しておらず! 大雑把に言えば2輪が2900億円稼いだのに対し、4輪は2100億円といった状況。もっと興味深いのが地域毎の利益です。日本に於けるホンダの利益、ゼロ! 昨年870億円稼いだのに、今回の決算じゃお荷物にならなかっただけ。タダ働きってこと。
なぜダメかといえば、こらもう私にだって解る! 売れないクルマばっかりラインナップしているからだ。いや、正確に表現するなら、売れそうなクルマだったとしても常識外の価格設定にするから売れるワケない。もちろん国内営業部門だって頑張っている! 今のラインアップじゃ誰だって売るのは難しい。トヨタのTOPセールスなら上層部に「マジメに考えろ!」と怒鳴り込む。
N-BOXがあれだけ売れていて(フィットやヴェゼルなど黒字の登録車もある)全体の営業利益ゼロということは、シビックやCR-Vやインサイトやジェイドやグレイスが思い切り赤字だってこと。売れない車種ばっかり導入してるんだから当たり前でしょうね。もちろんイメージ戦略のため赤字上等で売るべき車種だってある。でもジェイドに代表される「絶対無理!」も多数。
ホンダの営業部門、辛抱して売ってるのだから可哀想です。上層部の目利き力の低さ(クルマ音痴度といってもよい)に皆さん泣かされているということですね。また、ニュルだヘチマだナスだと言ってるけれど、ニュル効果のありそうな欧州市場なんか赤字転落だ。どこかで間違ってると思うのだけれど、これまた目利き力の低さを物語っていると考えます。歯車噛み合わない。
カブのような実用バイクがホンダそのものです
一番の「へぇ!」はアジア様々の企業になった、ということだ。アジア地域の営業利益4000億円のウチ、大雑把に言えば3000億円が東南アジアの2輪。1000億円は中国ということになる。ホンダ全体の営業収益の半分が、インドとインドネシア、ベトナム、タイの4カ国で2輪車を売ったものだというから驚く。そんな2輪部門も、次世代はツマらくなるという話を聞く。
国沢光宏はナニが言いたいのか? 2輪部門だっていつまで好調なのか解らない。好調なウチに国内販売部門と欧州部門の人事をお友達人事じゃなく実力で決め、刷新することだと思う。そして販売する車種は『わたしたちは、地球的視野に立ち、世界中の顧客の満足のために、質の高い商品を適正な価格で供給することに全力を尽くす』というホンダの社是をキッチリ守ればいい。
これが出来ている地域や商品は今でもキチンと売れている。「本田宗一郎さんが存命ならブン殴るでしょうね!」と思える人がたっくさん居ます。本田宗一郎さんの考え方を引き継げる人に経営を引っ張ってもらい、藤沢武夫さんみたいな方が落としどころを作っていく企業になったら、あっという間に営業利益は下を見て2倍になるだろう。そのくらいのポテンシャルは持ってます。
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