驚きのないクルマは
元日のTOPで「驚きがないクルマは売れない」と書いた。いろんな意味で原稿を書きやすいクルマじゃないとユーザーから注目されないし、購入意欲も湧かないということです。この気持ち、今でも変わらない。プリウスほどじゃないまでも、ウィッシュ程度のインパクトが必要だと思う。おそらくマジェスタは苦戦することだろう。レクサスRX450hも厳しい。
プリウスに続き、ユーザーからの「判定」を受けるのは5月20日に発表されるレガシィ。現行レガシィのデビューもプリウスと同じ年ながら大いに存在感をア
ピールできており、その年のCOTYを獲得している。デビューする前に原稿依頼もたくさん来てましたから。現行レガシィ、クルマの出来もよかったし、宣伝や広報も頑張っていた。新型レガシィ、ユーザーを驚かせればヒットすると思う。
海外ではタタのナノが20万台という注文を受けた
という。意外なことに20万円と言われるベーシックグレードでなく、30万円の上級グレード(クーラーなどが付く)が半分を占めるそうな。それでもパワス
テやブレーキのブースター、エアバッグなどはなし。この価格なら日本のメーカーでも十分戦えると思う。勝負に出ようという元気、ないのか? 驚けるクルマ
を楽しみにしている。
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たしかに新型プリウスは価格面での驚きがありましたね。新型ウィッシュは個人的には、あまりインパクトを感じませんし、先代のほうがデザインが好みでした。
新型レガシィは、今までのレガシィとは別物になってしまった印象があります。
私の個人的な意見としては、新しさという「驚き」も大切かと思いますが、その反面、20年前(1989年)の価値観で商品企画した新型車を望んでおります。
言い換えれば、日本の自動車メーカーが日本国内で使うことを第一に考え、且つ、世界一のクォリティーを目指していた時代の車です。
まぁ、そんな車がもし発売されたら、それこそ「驚き」なんでしょうね。