高寿命で安価なリン酸鉄電池がジワジワ普及し始めた。私もハーレーの電池をコレにしようと思う
気がつけば日本車の市場がジワジワと浸食されている。下はコミュニティバスなどに使われる29人乗りサイズ。基本的に座って乗るマイクロバスと違い、立って車内の移動が出来る天井高を必要とします。今まで日野の『ポンチョ』などが使われてきた。この手の小型バスを見たことある人も多いんじゃなかろうか。しかし! ここにきてBYDの電気バスを使うケースが急増中!
サイズ的にはほぼ同じ。224馬力という180馬力のポンチョよりパワフルなモーターを搭載。バッテリー容量は105kWhで、カタログ航続距離200kmとなっている。実力を6掛けしても120km走る計算。何より心強いのがリン酸鉄リチウム電池を使っていること。何度か紹介している通りリン酸鉄リチウム電池、燃えない。しかも温度レンジだってワイド。-20度~50度くらいで使える。
また、寿命が極めて長い。一般的に2000~4000回の充放電寿命を持つ。1回120km走るとすれば、2000回の充電で24万km。4000回なら48万km。これだけ使えたらコミュニティバスとして何の問題も無し! しかも中華工場製のため、価格ハンデもないらしい。東京23区を走っているコミュニティバス、住宅密集地の狭い道で運行されているため、静かな電気バスは大歓迎されることだろう。
リン酸鉄リチウム電池は急速に普及が始まっている。今年発売になる『スーパーソコ』という125cc級(原付2種)の電動バイク、39万9980円だという。電池パックを2つにすると49万9800円。リン酸鉄リチウム電池のため、10万円する電池パックは遠からず安くなるだろう。電池パック2つで40万円を切ってくれば、125ccのスポーツバイクは価格で勝負出来なくなってくる。
はたまたリン酸鉄リチウムの車載電池も普及し始めている。上は12V40Ahで3万8800円。普通のディープサイクル電池だと1万5000円以上する。上記のように充放電回数は鉛電池の4~5倍。リン酸鉄リチウムのアイドルストップ用電池が出てくれば、無交換で使えるようになるということです。私も自分のハーレーの電池がオジャカになったらリン酸鉄リチウムに交換しようと思う。
ハーレー、1気筒あたりの排気量大きいVツインのため始動時のパワーが必要。リン酸鉄リチウム電池は鉛電池よりパワフルなので、軽々始動出来るそうな。原付2種クラスであれば1万円程度。バイクの一生モンだと考えたら安いと思う。放電も極めて少ないと言うから、あまり乗らない人にも向く。知らないうち、電池革命がジワジワ進行中なのだった。
しかし! 日本もやられっぱなしにはならないと思う。例えば日野。先日社長交代となった。新しい社長は小木曽さんというトヨタが送り込んだ逸材です。ハイブリッドに対する造詣の深さは圧倒的。エンジニアながらビシネスのことを熟知している。時間軸も危機感もノンビリしているトラック業界に新しい風を吹かせると思う。穏やかに見えるけれど、すんごくアグレッシブですから。
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