高齢の知人がいるなら免許返納前に「小型特殊」をすすめてみませんか?

先日のこと。東京の八丈島に行ったら見慣れないクルマに乗っている人が居た。明らかに軽自動車と違う。輸入車かと思いきや日本車でした! 福岡県の『筑水キャニコム』というメーカーが作っている農用の小型特殊車で、セルモーター付き8馬力の300ccエンジンを搭載。積載量500kgと軽トラックを凌ぐダンプカーだったりして。もちろん公道だって走れる。最高速15km/hですが。

筑水キャニコム『ライガー』

すっかり忘れていると思うけれど小型特殊は普通免許を持っていると自動的に運転可能。原付免許と同じ扱い。興味深いことに75歳以上でも高齢者教習を受けなくてOK。乗用車で合格しなかったら普通免許だけ返納し、小型特殊と原付を残してもらえばいい。具体的に紹介する。90歳の大先輩が畑作業をやっているとしよう。必ず作物や農具など運搬する足が必要になる。

小型特殊であれば公道を使って作物や農具を運ぶことが可能。人口密度やクルマの通行量少ない地域なら小型特殊で何ら問題無いと思う。いつになるか解らない超小型モビリティより(しかも普通免許が必要なので高齢者講習も受けなくちゃならない)、実績のある小型特殊の方がずっと使える。残念ながら近年ニーズが減ってきており、生産しているメーカーも減少中。

このあたりで電動化した小型特殊など開発したらいかがだろうか? 最高速15km/hのため加害性極めて低い。リン酸鉄リチウムイオン電池を5kWhくらい搭載しておけば余裕で25km以上走れると思う。近所の畑まで行くなら十分かと。エアコン不要。安全装備はアクセル全開にしたら操作をキャンセルにするくらいでいい。量産することで100万円以下になるだろう。

ちなみに原付や自動2輪、大型特殊も高齢者教習義務無し。上がりの移動手段として3輪の原付や自動二輪なんか面白そう。

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8 Responses to “高齢の知人がいるなら免許返納前に「小型特殊」をすすめてみませんか?”

  1. たろう より:

    普通運転免許を返納する前に小型特殊や原付を残す!眼からウロコでした。
    テレビなどでその事を言わないのが不思議。

  2. kazu より:

    最高時速ですが、農耕作業用小型特殊は35 km/h未満で、その他の小型特殊より速く走っても大丈夫ですよ。

  3. kazu より:

    すみません。

    道路運送車両法と道路交通法を混同していました。
    小型特殊自動車免許で運転できるのは
    全長4.7m以下
    全幅1.7m以下
    全高2.0m以下
    (安全キャブや安全フレームは2.8m以下)
    最高速度15km以下
    で、農耕用車両の小型特殊自動車を運転するには普通自動車免許が必要でした。

  4. kazu より:

    何度も間違えてすみません。

    2回目のコメントで普通自動車免許・・・と書きましたが、最高速度が時速15km超35km未満のものは道路運送車両法上、新小型特殊自動車に分類され、あくまでも小型特殊自動車に区分されますが、運転するには大型特殊自動車免許(農耕用)が必要でした。
    混乱を招いて申し訳ございませんでした。

  5. 小沼説雄 より:

    「小型特殊」と言うと「耕運機」のイメージしか無かったのですが、こういうのも有るんですね。

  6. 操縦系がもろ農耕トラクターww

    そうか、どうせ作業用モビリティーなら
    初めから耕運機で良かったわけだ。目からうろこ。
    エンジン小さいから燃費もいいし。
    しかも維持費(税金類)安いし。

    ただし、安全講習を受けておくことをおすすめして
    おきます。パワーと危険性は一人前なので。

  7. 裸の将軍 より:

    目からウロコの斜陽産業ですよ!
    86歳になるうちのオヤジ、正に畑とグランドゴルフの往復にうってつけではないですか!
    何より人を轢かずに済みそうな安心感がありがたい
    クソ高い予感で選考除外中の超小型モビリティを待ってるより、まずこれを勧めようかと思います
    後はクラウンを乗り継ぎ、ぶつけまくりでしぶしぶアクアに乗る老人が小型特殊に納得するかどうか?
    これが一番の難関かもです

  8. CX-60 より:

    なしやブドウ狩りに行くと、木々の間に停まっていて、あらこんな車あったのねと思うことがあります。
    緑色のナンバーだったでしょうか。
    こういう便利でシンプルな小型特殊に乗るよりも、自動車の代用だった軽自動車に、ギラギラしたグリルをカスタムして普通車並みの機能を押し込んでいるのは、ある意味貧乏さの裏返しのような気がします。

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