200億円の損失?

首都高でタンクローリーが炎上した事故、道路に与えたダメージ大きく、開通の見通しは立っていないそうな。最悪の場合、数ヶ月掛かる可能性もあるという。驚くべきは想定される被害金額。首都高や周囲のビルに与えた損傷だけで最低で数億円単位といわれている。
      

されどもっと大きい損害は、事故後の渋滞により失う時間や燃料代だ。この区間、正常なら15kmを15分で通過出来るとしよう。リッター10kmのクルマ&1時間の賃金2千円であれば、ガソリン消費1,5リッター&500円というコスト。


過に1時間掛かったどうか? 燃費は間違いなく40%悪化するため燃料コスト上がり、人件費だって500円から2千円になってしまう。計算上、1台当たり
2千円分だとすれば、1万台で2千万円。実際は首都高全体に渋滞が波及しており、間違いなく1億円/1日くらいになる。

おそらく今回の事故の損害額を算出すれば、下を見て50億円。上を見れば200億円くらいになるハズ。ここで問題となるのは、果たして1人の単純なミスで50〜200億円もの損失を出す社会システムでいいのか、ということ。


燃物を満載したタンクローリーは最新鋭のジェット戦闘機に匹敵する破壊力を持つ、ということがハッキリ解った。それを「大型免許所有」というだけの資格で
運転させることに問題はないのだろうか? まぁのど元過ぎれば熱さ忘れる、で「問題ない」ということになるんだろうけれど……。

社会的な危険性の高いタンクローリーや大型トラックなどは、もう少し賃金体系を見直し、社会的な地位を高くする必要性があると思う。
      

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2 Responses to “200億円の損失?”

  1. きんぎんすなご より:

    初めまして。何時もROMしています。
    >「大型免許所有」というだけの資格で運転させることに問題はないのだろうか?
    確かガソリンなどの危険物を搭載したタンクローリーの運転には、運転者に危険物取扱者などの各種資格取得。もしくは有資格者同乗が必要条件だったはずでは?
    ただコンテナ輸送でコンテナに積み込まれた危険物を、なし崩し的に未資格者が輸送してしまう例が多いとは聞きまが…
    運転手の賃金や地位的向上も当然ですが、長距離輸送や運行速度の制限、タンクの構造強化に車載式自動消火装置開発、搭載の義務化なども必要のような気がします。

  2. North Wood Core より:

    首都高タンクローリー事故による行政の問題点。 (怒りと八つ当たりを含みます)

    8月始めの首都高速5号線、中央環状線合流付近の タンクローリー火災事故は皆さんの記憶にもまだ新しいと思います。 この事故の影響で、本日現在、5号線の一車線規制や 中央環状新宿線の普通など、未だ全線開通がなっておりません。 この事故の影響について各方面で いろい…..

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