30歳代は勝負を嫌う?
ミラージュの試乗会で30歳代と思われる技術者と話をしていて「う〜ん!」とウナってしまった。今まで私らと話をする技術者って、基本的に「競争当然」の世代です。しかし今日の人は「競争を嫌う団塊ジュニア世代」。日本のモノ作りの現場で同じことが起きているなら、衰退は当然かもしれないと思った次第。
言うまでもなくクルマってライバルが存在する商品である。ライバルに勝てないと生き残れるチャンスなどな
い。新型ミラージュに乗って、正直なトコロ「悪いブブンはないけれど、燃費を除き優れているブブンもない」と思った。試乗後「もっと夢や楽しさを感じさせるアイデアは無いですか?」と聞いてみた次第。
すると一人の技術者が「自分としてはやりきった。満足している!」と強い口調で主張する。
ここで文頭に戻ります。団塊ジュニアは褒められて育った。「自分なりに頑張れば100点」ということ。『世界に一つだけの花』の歌詞のようなもの。しかし
現実社会じゃ個人の努力など関係ない。結果が重要。
教育というのはその人の一生を左右する。工場の煤煙や排水が悪玉だと習った私は、今で
も工場を見ると不快。好きになれと言われても難しい。「競争をしない教育」を受けた世代で、なおかつ今まで「競技」や「勝負」をした経験を持っていない人だと「自分の価値観」で納得しちゃうのかもしれません。
「自分としちゃ頑張った!」と言い切った技術者に「スイフトはどうか?」と聞いてみたら「良いクルマだと思います」。ああいうクルマを作りたくないのかと問うと、居なくなってしまいました。どうやら「良いけれどミラージュとは関係な
い」と考えているようだ。「人は人。自分は自分」というロジックである。
こういう感覚でモノ作りをしたなら負け続ける。ライバルはベンチマークを作り、そいつを超えようとする「相対評価」なのに、競争をしてない世代は「絶対評価」だからだ。「井の中の蛙大海を知るも我関せず」。この世代に
モノ作りをさせるなら、勉強以外で明確な成績が出る競争してきた人に委ねるべきだと考えます。
1位や優勝を狙う勝負をしてきた人なら「同じ実力じゃ勝てない。ライバルを明らかに凌駕したと思った時に、初めて勝てるかなという気持ちになれる」ということが理解出来ている。決して「一生懸命やりました!」で勝てるなんて思わないです。もちろんプライベートの関係では『世界に一つだけの花』が素敵だ。
・ECOカーアジアは「マツダの燃費計はインチキ?」
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マーチもミラージュも、何だか薄いと感じていました。
ブログ、ズドンときました。ヤバイかも・・・。
「世界に一つだけの花」をこの技術者の方に当て嵌めるのは槇原敬之さん的には納得出来ないでしょう。
ミラージュ、ナンバーワンでもオンリーワンでもないですよ。
ただスイフトの話を振って姿を消したのはひょっとして遠回しに「エボ」の存在を認めたからかな?
国沢さんに詳しいこと聞かれるのが嫌だったのかも。
ミラージュ
「悪いブブンはないけれど、燃費を除き優れているブブンもない」
現物を見たことはなく雑誌の写真でしか見たことはないですが、先に発売されたミライースのインパクトもあり、燃費のインパクトも薄く感じてしまいます。
三菱にとっては、元々の設計思想どうりなのかもしれませんが・・・。
過去のミラージュだとV6エンジンやサイボーグという楽しそうなグレードがあっただけに残念だとは思います。ミラージュでなく、別の車名で発売したほうがよかったのではないかと思います。
ただ、フィットやヴィッツまではいかなくても、そこそこコンスタントに売れそうな気はするのですが・・・。
一つだけコメントし忘れました。今度その技術者にお会いする機会があればコルト1.5Cのエンジン、ミッションを積んで欲しいとお伝えください。
三菱は昔から「利益に結び付かないオンリーワン」に長けるメーカーだと思ってます。
私は、来月で39歳なんですが、ちょっと下の歳辺りから文化が違いますね。言い換えれば、ゆとり教育初期型!?
大人も試行錯誤の数年間、車と一緒にはなりませんがやはり初期型はどうしても…f(^_^)
でも、嘆いてもらちが着かないので、鍛えて行かないと仕方ないですね。自動車メーカーなら、海外赴任でもさしてリセットなんて良いのでは。家電みたいな車は作れるぐらい賢いだろぅし、愉しさなんていう事は経験から来るものもありますし。無理して見栄っ張りにならなくてもいいけど、グローバルな視点から考えた時、トップを取りに行くぐらいの気持ちで臨まなければ、2位や3位も取れない事は明白です。
やっぱり「団塊ジュニア」は裸の王様だったか…..。
「自分なりに頑張れば100点」というのも結局は女々しい精神論で、1980-90年代の英国車ジャガーあるいは近年までのアルファロメオが彷彿されてならないのだが如何だろうか。
あの頃のジャガーはエンジニアリング面ではメルセデスにもBMWにも、セルシオにも勝てず、走らせればスカGに負けた…..それでも熱烈なジャガーファンに甘えて「クラシックさの美学」なる詭弁を通した∴気づいたらジャガーファンにも見放され、市場の第一線から追いやられていた、というストーリーを思い出す。
アルファロメオにしても「情感・個性」という実態に乏しい雲を掴むようなバリューにしがみついて最終的には環境適合性や排ガス規制でVWやBMWのドイツ勢、日本勢の後塵を拝して経営的にのっぴきならなくなったのではなかろうか。
そして今回の三菱ミラージュも軽量化や低Cd値(0.27)など個々の努力の跡が見えるとは言えどこか決定打に乏しく、韓国車を駆逐するに足る何かがあるか?と問われると残念ながら「うーん」と首をひねらざるを得ない印象だ。
ゆとり教育の見直し共々、今や竹島問題を巡って韓国からなめられ、尖閣諸島問題であれTPPの議論であれ中国に対しても自らの権益を表明できず四面楚歌にある現状を深刻な過去の報いと捉え、今後につながる政策をどう巨視的に見出していくか…..我が国を取り巻く環境はイバラの道であることを改めて思い知らされよう。
私も後8ヶ月だけ30歳代ですが(笑)、小学校から高校まで普通に「競争する教育」でした(←同時にこの頃から「大学入試偏重の知識詰め込み型の競争教育」を「ゆとり教育」へと転換させる動きが始まるのですが)。でも私の学校では別に変にギスギズする事もなく、当たり前に競争を受け入れて消化してましたね。個人差はありますが、要は個人の受け止め方ではないでしょうか? どうしても知識の詰め込みが受け入れられない人間も何人かいましたが、自分から中退して別の道を選んで去って行きました。
後、部活動は非常に貴重な経験になりました。私は中学校でハンドボール部でしたが、それはもうスパルタンでした(笑)。でも単に忍耐力が鍛えられただけではなく、協調性や気遣い、団結力等、3年間の部活動で得られたモノはそれこそ書ききれない程あります。部活動は他では得られない素晴らしい経験の宝庫です。小学校から初めても良いのでは?とさえ思います(←プライベートで少年野球などに参加してる子もいますし)。
といった「競争する教育」も「ハードな部活動」も件の三菱の技術者氏は経験していないのでしょうね。なんともはやですね〜とりあえず「BUCK-TICKの『FLY HIGH』でも聴いてみて下さい」て言いたいですね(笑)。
40代後半ですが、受験戦争、就職戦争真っ只中でした。
今と違って子供の数が多かったですからね。
中学校の頃は11クラスとかありましたね。
最初に就職した業界が印刷業界で超絶スパルタ、職人の世界でした。
「出来ないじゃない、するんだよ」
「今日は休日前だから一日余分に時間が有るから出来なければ朝まで、それでも駄目なら休みも無し」
うーん、よく持ったもんだ。
現在の30代の人は教育方針からしてまったく違うわけで、学校が週休二日とかですからそりゃ年寄りの感覚で見たら駄目でしょう。こうやって見ると本当に教育は大事だと思います。
でも、頑張ってる人はちゃんと頑張ってるんだから企業もきちんと実力で評価してやれば良いかと思います。
私の一つ下の連中は仕事教えている途中でも定時になれば平気で帰るのも結構居ましたから、年齢よりも本人のやる気が一番大事じゃないかと思います。