5年間の遅滞
国の躍進を紹介すると、必ず「韓国の技術は底が浅い。未だ日本の方が上だ!」みたいな反発を受ける。されど甘い自己評価など意味無し。というか第一線で頑張っている人ほど現状の厳しさを認識していると思う。第二次世界の時も戦場は早い時期から「このままだと負ける」という強い危機感を持っていた。
劣勢になって居た時点で「大日本帝国凄いぞ!」と連呼してたの、トンチンカンな新聞とそいつを真に受けた判断能力低い国民だった。「絶対負けて欲しくない」、という強い願いから「ライバルの強さ」をドンドン紹介して行くつもり。悲観することなどない。でもライバルの強さや情報は知っておくべきだと考えます。
直近で「う〜ん」とウナったのがサービス体制。日本車はアメリカ市場で「アフターサービスが良い」という評価を受け大躍進した。けれどこの20年というもの、ほとんど進化していない。レクサスを展開し始めた1990年以後、基本は何も変わっておらず。いや、片山翁が1970年代に築いた状況のままです。
さて。装備満載のレクサスを購入すると、ブ厚いマニュアルと格闘しなければならない。簡単な疑問であってもグローブボックスを開き、マニュアルを引っ張り出す必要がある。一方、現代自動車のエクウスを買ったら無料でiPadを貰えます。この中にサービスマニュアルが全て入っており、簡単に情報呼び出せる。
しかも整備時期や故障したらiPadで修理の予約を行え、代車を持ったサービス員が自宅までクルマを引き取りに来るという。自宅引き取り、日本では当たり前に行っているサービスながら、レクサスでもアメリカじゃ実現出来なかった(アメリカ式を導入したので日本のレクサスも自宅引き取りをしない)。
整備対象になったクルマを自宅まで引き取りに来てくれ、代車まで置いていくという「凄いサービス」がアメリカで新鮮だったらしく、大人気だという。早い時期にレクサスLSあたりは追随を余儀なくされるかもしれない。そうなると日本のレクサスも自宅までクルマを引き取りに来てくれるようになる? 笑うところです。
そうそう。「韓国車は日本車だとローンが通らない客層に無理してクルマを売っている。しかも失業したらクルマを買い戻すというムチャクチャぶり」みたいな理解している人もいるようだ。このシステム、今年4月に終了したのだけれど(2年間続けた)、払い戻しは僅か350台。日本車のローン破綻の方が多い。
もう一つ厳しいニュースを。BMWはミニ用にハンコックタイヤの採用を決めた。このところ韓国製タイヤの評価が世界規模で上昇中。ソウルモーターショーでハンコックタイヤの技術者は「日本のメーカーも海外向けモデルに導入してもらえそうです」。ECOカージアでも書いた通り、5年間の遅滞が痛い。
・ECOカーアジアは「5年間の遅滞が招いた危機」
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自分の父親はレクサスIS250乗ってますけど、整備・点検の際、担当者が代車で引き取りに来てくれます。
店舗によって対応が異なるんでしょうか?
仰る通りですね。
車だけではなく電機なども同様です。
数年前までネット上で、韓国や中国の製品を侮るべきではない、と書くと、「日本の技術は世界最高なので、追いつかれることは無い」とか、「韓国や中国には、もの作りの遺伝子が無い(もしくは文化が無い)ので、高度な製品は造れないという人種差別まがいの(人種的には大して違わないと思うんですがねえ)根拠なき楽観論を書き込む連中がいました。
どうも製造業に携わる人々か、その関連の方々のよう?だったのですが、なんとも文章がヒステリックで辟易したものです。
しかし中韓を知る製造現場の人々の認識は違うようです。
先日も日本から技術指導に行っている中小企業の技術者が話しているのをテレビで見ましたが、「まだやり方を知らないだけで、我々よりも遥かに新しく先進的な機械を使っている。もし技術を会得したら敵わない可能性もある」と。
日本のリーダー層は、外部に向けて「絶対安心」を主張するあまり、いつの間にか「何もしなくても大丈夫」と自己暗示をかけてしまっているようにも見えます。
原発は、その中の一つの典型に過ぎないのではないか、と心配しています。
そもそも韓国が本格的に変わったのは例のアジア金融危機後から。
そろそろ15年ぐらいになるのか?
逆に言えば、国なんて国民が心の底から変わろうと思えば15年で他国を抜き去る。
そういえば、メイドインジャパンが安いだけのブランドからアメ車を完全に抜き去り品質のブランドになったのだって10年もかかりませんでした。
私が小学生の頃はアメ車はドイツ車やイタ車と並んで憧れのスーパーカーに列席していたはずなのに、その後トンと話を聞かなくなり、10年もしたら、「アメ車はすぐ壊れる」となりブランドは完全に失墜していました。
日本車がアメ車の二の舞にならないようにね・・
いつからでしょうか?
国内自動車メーカーは、この件に限らず言い訳が先行するケースが増えたような気がします。
その言い訳の根拠として都合良くマーケティングって言葉が独り歩きしているようにも思えます。
結果、ヒュンダイの躍進に限らず、日本国内に於ける若年層の車離れなどの諸問題を生み出しているように思います。
インドや中国などの新興国を逃げ道にしない事を願いたいです。
一つだけずーっと気になってた事が…。
レクサスを買える購買層の方は、仕事とか付き合いが忙しいかと思います。
(@_@)
納車や引き取りは、
むしろしてもらいたい人々かと思いますが。
\(☆o☆)/
前から気になってたので。
興味深いニュース発見。
一気に電気自動車時代が到来するかも?
昨日の京都新聞の記事です。
http://www.kyoto-np.co.jp/top/article/20110531000016
滋賀県草津市の男性が、発電時の磁力抵抗をゼロにできる発電機を開発したとのこと。
これが電気自動車に実装されれば、回生ブレーキどころの話ではありません。
事実上、「走りながらスピードに影響を与えないで発電する」ことが可能になります。
搭載2次電池の大幅な軽量化が実現するのではないでしょうか?
夢の「永久機関」に一歩近づいたような驚きです。
にっぽんのサービスは結局個人なんですよ。
組織は機能しない。
無能な人間が上にいる。そう言う組織。
毛利公(そうせい公)が典型。
運よく家臣が充実すれば、大発展。
信長は、結局切られます。
二流から一流にはなれない国です。
国沢さんも、同じですよ。
謝罪もしない。(プリウスワゴンの価格)
謝罪と検証がこの国を変えるのです。
まず、自分からでは?
れいぶん様、スレッドの主題から離れますが… この「発明」は回転子に埋め込まれた磁石が固定子の鉄心に引き寄せられ時の「引きつけ力」と鉄心から離れる時の「引っぱり力」による駆動トルクの変化をなくすものではないでしょうか? 自転車の発電機を手で回すと、カクカクと回転に必要なトルクの変化(コッギング)を感じることができます。回転トルクや慣性力が弱い小型発電機ではこれが原因で出力波形に高調波成分が増え鉄損によるエネルギー損失も増えるので、回転を滑らかにして効率を向上しようとするもです。 しかし、回転が滑らかになったからといって、運動エネルギーを電気エネルギーに変換する仕組みには変わりなく電気の負荷が増えれば回転子は重くなり、より多くの運動エネルギーを必要とします。 尚、自動車用としてはプリウスの電動/発電機に見られるように既に極数が多く回転も滑らかでしょう。 鉄損は周波数の二乗に比例しますので、それなりの回転数制御の工夫は必要だと思いますが…
この発明は極数を増やすのでなく、回転子を増やし、回転子同士の極をずらして配置することで総体として極間のギャップを減らす、というかコギングトルクを相殺しているのでは? と解釈したのですが。
どこかで実験して実証してくれればいいのですけどね。
実際に抵抗が減る、ということであれば素晴らしいと思います。
仕事の関係で年に数回訪韓しますが、やはりダイナミックさを感じますね。
意思決定のスピードが早く、やると決めたらすぐにやる。
一方日本に戻ってくると、そこまでのダイナミックさは感じません。
私は20代後半、いわゆる若者世代ですが、今の日本車で欲しいなと思う車は数えるほどしかありません。
ミニバンとコンパクト、そしておじさんセダンしか選択肢がない中、選べといわれても
韓国の車はかっこいいなと素直に思いますし、デザインも洗練されていると思います。家電もまた然りです。
ダイハツの新型ムーブはハンクックタイヤを採用しています(国産タイヤと半々くらいらしいですが)