50万円カー
日本での知名度”ほぼ”ゼロの格安車を得意とする『上海通用五菱汽車』というメーカーがある(三菱自動車のイメージをパクってネーミングしたらしい)。当然ながら作っていたクルマもパクりカーです。元は民族系(中国独自資本)だったのだけれど、技術力や熱意を認められ、上海汽車という中国のビッグ3の傘下に。
40万円くらいでキチンと走る1BOXカーを作っており、文字通り「道具」として評価され始める。経営破綻前のGMも目を付け、34%の株主になった。GMがアドバイスを始めるやクルマの品質はイッキに良くなり、販売も順調に伸びていく。今や中国に於けるGMの販売台数の15%を占めると言うから驚く。
そのGMは、昨日、上海通用五菱汽車への出資比率を44%に引き上げるという資料を提出した。どうやらこのメーカーに世界規模の大マーケットに育つと言われている40万円台から始まる格安車を作らせる戦略を固めたようだ。『ホングァン』(宏光)とネーミングされたGM監修のミニバンを見ると、55万円と思えない。
日本の自動車メーカーが自社の技術を持って海外に展開していくのに対し、GMは既存のモデルに改良を加え自分の手柄にしていくという作戦。この方がコストや時間も掛からない。急速に元気を取り戻しつつあるGMは、プリウスをパクった『ボルト』でミドルレンジを攻め、格安車も強い競争力を持たせた。
もちろん日本の自動車メーカーだって格安車戦略は持っているけれど、その速度を見るとやや物足りない。100万円級でマーチが先行し、トヨタもエティオスを発表するなど追走し始めたとはいえ、50万円級になると早くて2012年。しかも未だに「利益が期待できない」と開発を決めていないメーカーだってある。
もはや完全にヌルま湯に浸っている状態。お湯にカエルを入れると熱さに気づいて飛び出すも、水から温めていくと煮えてしまう。それと同じ。当然のことながら役人もヌルま湯である。2012年以降に発売する普通車に横滑り防止装置の装備を義務づけた。そんなことしたら格安車など作れない。
プリウスのようなブレーキシステムを持つクルマならコストアップ無しに4つのブレーキ圧をコントロール出来るが、シンプルなブレーキ系のクルマだと様々なデバイスを加えなくてはならず猛烈なコストアップ要因となってしまう。クルマもガラパゴス化を目指そうとしています。そらもうメーカーは日本から逃げ出すワな。
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>2012年以降に発売する普通車に横滑り防止装置の装備を義務づけた。
国交省の官僚は「ガラパゴス化」という言葉すら知らないんでしょうか。呆れてモノが言えないですねぇ・・・
EVS 25@深センを見て思ったのは、電気自動車の開発センターは、今や日本ではなく中国に移りつつあるということです。(BYDのe6などはまだクルマの完成度としては、改善の余地は大きいことは確かですが)
リチウムイオン電池も極材がリン酸鉄系とか三元系とかありますが、コストが5倍も違ったら、ローエンドは中国の企業に全部持ってかれます。 ハイエンドは、韓国のサムスンとLGがどんどん自動車メーカーとの契約をしっかりと進めてます。
日本のメーカーはこのままいくと結局DRAMや液晶、太陽電池と同じようにリチウムイオン電池でもジリジリと市場シェアを減らしていくことになるでしょう。
中国の自動車はほとんどが内需です。そこに日本車も乗っかれば、向こう4,5年はもうけがでると思います。それには格安カーが必要です。日本にも日本なりの格安カーがあってよいと思います。ただ、悲劇が起きてから安全装置がない車を認可をした役人が悪い!なんて書きたてる人がいなければ良いですが。
しかし、格安カーを造ったとして、そのまま他の国で売れるかは、とても困難でしょう。インドのタタ・ナノが鳴り物入りで登場し、ゆくゆくはヨーロッパやアメリカへ出て行くといっていましたが、その声もおさまってしまいました。インド国内で売れているというわけでもないです。となると、中国独自資本の格安カーに+αをつけても、日本車をコストダウンしても、多分同じコストと機能に落ち着くのではないでしょうか?
あのような格安カーは中国内需であるから許されるわけであって、世界仕様にすればそれなりの価格になってしまいます。ナノも世界仕様にすれば、価格は倍になって造りの割りに割高になっています。
中国格安カーが注目されるのは、日本のデフレとかぶるからで、これがいつまで続いても困りますし、日本の相手は中国だけではないので、世界仕様の車を作る必要があります。どうしてもマーチぐらいのクルマにはなると思います。例え、マーチが、チリにコイン4枚分入って、割高に見えるのは、それ以外の仕上げ、機能、品質を日本仕様にしているからであって、割高のまま世界中にばらまかれているわけではないです。
となると、参考になるのはベースの「無し無し仕様」から車を作ると安くなるということ、しかしそれはもう日本の自動車メーカーもサプライヤーも実はやっているんだよ(第1号は大幅にコストダウンした現行プリウス)ということではないでしょうか。
良くも悪くも注目される中国ですが、それにあやかって中国バブルにでもあたったら大変。レアアースに関する中国の対応を見て、あまり依存できないなと、どの国・企業も中国1本化は避けています。一方、韓国は純粋に脅威です。
なので、日本の企業はどのアジア諸国にも等しく付き合って、工場を作って、場合によってはライセンスフィーを貰って良しとして、対応しているのが現状なのです。
同社は三菱ミニキャブ(1984-92年頃のモデル)をベースとした軽トラック/ワンボックスを製造販売しまくって特にラオスでは「乗合タクシー」に使われるほど街のアイコンとなっている。
そんな五菱軽商業車シリーズが30万円ぐらいで日本にも上陸し、「動けばいい」層の間で一定の人気を得たら…..なんて戯れ事が過ぎているか。まあいくらなんでもタタ・ナノよりは数倍、数十倍ましに違いないだろう。
>2012年以降に発売する普通車に横滑り防止装置の装備を義務づけた。
痛し、かゆし ですね。
安全性に気を配れば当然コスト高で車両価格は上がります。
ちゃんとした安全のちゃんとしたクルマは、ある地域では高級車になり、またこれからの日本(の若い世代)もそんな地域に入りつつあります。
安全を気にする人なら、ちゃんとしてるけどそれなりな値段で売っても「欲しい」と金を出すだろう、は無いでしょうね。
安いクルマが増えればクルマの販売標準価格は今よりずっと下がりますから。
ママチャリの購入金額3万円を「高い!1万円で十分だろう」という心理に似てくると思います。
自転車を趣味にしてる私からすれば、「最低3万、5万円出せばブレーキだって良く効く、ちゃんとしたママチャリなのに・・・」とは思っても5万円のママチャリは電動アシストでも付かなきゃ売れません。
これから自動車もチャリンコのように、安くて載りつぶしや乗り捨てなクルマ(ママチャリ)と、ちゃんとしてるけど値段や趣味性の高いクルマ(30万〜50万円するスポーツ用ロード車やMTB)に分かれて行くのでしょうね。
もちろん、製造メーカーも中国だけ、になるでしょう。
宮田や丸石ら懐かしいメーカーはブランドだけの自転車会社。
日米富士は、ブランド管理会社はアメリカ法人で、自転車の生産は台湾なら御の字、中国大陸でOEM生産です。
安さを求めて製造するならトヨタ、ホンダも後20年経てば、そんな自転車業界のようになるしかないのでしょうね。
義務付けになるのは個人的にいいと思います。自分は事故(単独事故も)をバイクも含めて5回はしてます。下手なんです運転ハァ〜… 事故して大怪我して思うことは、なるだけ安全装置はケチらないでほしいし、友達はバイクで何人も事故で亡くなってます。とても悲しいです。これが家族ならなおさらでしょう! 格安カーも環境もいいけど一番は安全です僕は! 地球環境だめになってみんな死ぬならまずは環境でしょ。という意見もわかりますが、みじかの不幸のほうが環境より大事なんです個人的に。日本車のことだから義務付けしないと、シートベルもつけなそうで怖いです。オプションでさえ用意しなさそうだし。義務化は元をたどせばユーザー自信が安いほうがいいと考える人が多いからメーカーは危ないと知りながら日本仕様は手抜きだし。車やバイクは凶器になりうる道具であるし人を殺せる道具です故意でなくても、被害者、加害者が増えないことを祈ります。 格安カーなんかつくらないと日本に未来がないなら、なくなってもいいじゃないですか。日本や日本車がなくなっても他の国が作るだろうし。自然淘汰はすべてにおいてあたりまえだし、永遠なんてありえないから日本車も日本国も終わりなんでしょう、先生のおっしゃるようにこのままいけば。強い物が生き残るのではなく変化できる物が生き残ると、誰かいってましたよそういや。 格安カーとかの問題じゃない気がします個人的に。 中国車、韓国車とかライバル国の問題じゃなく日本とゆうかつては素晴らしい国だったこの国をどう立て直しするのか、どう変革していくかが問題です。官僚のアホ加減をなげくのもいいけど、車ユーザーや、国民全員の問題です。ぶっちゃけゆうと車作るの止めて日本がどう生き残るぐらいの気概がないと、本当に日本はなくなりそう10年から20年後とか。