60歳は超パワフル!
恐るべきことが進行している。一昔前は新人を「金の卵」と表現したが、若手は文字通り玉石混淆。宝石かそこらに転がってる石か、育ってみるまで解らなかった。全然アカン卵も混じってましたから。しかし現在続々卒業していく先輩方は、ハッキリ実力が判明している。生産畑で仕事していた人など、現在の日本車の完成度を確立した世代。開発関係の人だって素晴らしいノウハウを持つ。ただ今まで卒業していった方は『個』でありました。一部、韓国に代表される新興国の自動車メーカーのアドバイザーをやっている人もいたけれど、ほとんどは才能や能力を活かせずサンデー毎日の生活です。何度も書いてきた通り、今年に入って団塊の世代の先輩が多数卒業していってる。今後、数年で卒業する人達のリストを見たら、その道のスペシャリストがメチャクチャ多い! ここ数年急成長を遂げている中国の自動車メーカーから高い評価を受けている人達もたくさん含まれています。そんな人が中国のメーカーに引っ張られ、自分の人脈でOBを集めたらどうなる? 日本の自動車メーカーの処遇に納得していない人は、きっと実現出来なかったことを中国でブツけるに違いない。60歳と言っても元気一杯ですから! しかも年寄りに冷たい日本と違い、儒教の考え方が根付く中国の文化は居心地よかろう。「もう働きたくないよ」とギブアップする年齢まで何らかのカタチでベテラン勢を引き留めておくべきだと考えます。
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