60km/L
三菱自動車がメディアに『PX-MiEV』の試乗をさせ始めた。どのメディアも「燃費は60km/Lだ。素晴らしい!」と報じている。ちなみにプラグインプリウスも61km/Lである。もしシボレーボルトを日本の甘い甘いJC08モードで計測したら、125km/L前後という超絶のカタログデータになることだろう。
なぜか? 簡単です。バッテリー搭載量が多ければ電池容量を使い切るまでエンジン掛からず、その間は燃費∞になるからだ。ということを大手メディアって理解できない。充電する電力のことなど考えません。全く同じ基準の燃費だと思ってしまう。今後プラグインHVが増えてくるのだから分かり易い表示にすべき。
ちなみに国交省はもう少し丁寧にやっている。プラグインプリウスのデータを見ると‥‥
(1)ハイブリッド燃費 31,6km/L
(2)充電電力使用走行距離 26,4km
(3)電費 8,74km/kWh
(4)プラグインHV燃費 61km/L
と表示されている。注目すべきは皆さん燃費だと思っている(4)が『プラグインハイブリッド燃費』であること。ガソリンだけ使うハイブリッド燃費と違う「単位」なのだ。プラグインハイブリッド燃費を、普通のガソリン車の燃費と思わせるのは乱暴かつデタラメである。「面積」と「体積」を比べるようなもの。
という理解してもらわなければ、三菱自動車だって電池搭載量の少ないプラグインHVを作った時に損をする。ということを昨日取材を受けた夕方のニュー
スの担当の方に理解してもらうのに相当苦労しました。私のWebを読んでいただいているクルマ通の方だけでもご理解いただけたら嬉しい。
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PHEVのランイングコストって、そのような表記では得なのか損なのかさっぱり解りませんね。
解りやすくするためには、電気のみで走る時の1Kmあたりの金額は何円、ハイブリッドで走る時の1Kmあたりの金額いくらと記入した方がいいですね。
電力1KWが24円、ガソリン1Lが140円とすれば、
・ハイブリッド:4.43円/Km
・EV :2.75円/Km
但し、充電時のロスは含みません。
仮に充電時ロスが10%あれば3円/Kmくらい
深夜電力契約に似ていて、深夜電力と夜間昼間電力をどう使用するかは使用者次第。
私も125km/Lも走るシボレー・ボルト、欲しいですね。 と言うのは冗談。 私も4通りにも分かれているなんて知りませんでした。 でも、メディアがこんな体たらくでは造っている方の技術者は堪りませんね。
これでメディアの人間の方が収入が多かったりする場合が往々にして多いですものね。 御大が仰る様にクルマ好きを育てて来なかった結果がこうしたメディアの人間にも当てはまるのでしょうね。
125km/Lは冗談だとしても、前にも言いましたがボルトは最も興味の在るクルマです。 ヤナセ、輸入始めないですかねぇ。
勉強になりました。いち消費者としては破天荒な数字のひとり歩きはどーでもいいので、プラグインも結局石油を使うわけだし、分かりやすい実情にそった燃費表示にしてほしいです。
ネットの普及なのか時代の流れが速いせいかはわかりませんが
最近は安易な"数字"を出したもん勝ちみたいな風潮に社会がなってきてる気がします。
ビジネスしかり原発しかり。
数字やスペックにとらわれすぎる人は本質を見失うきらいがありますので、私たちもその数字の本質を理解して、騙されないように生きていかねばならないですね。