COTYは混戦?
「盛り上がらない」とか「受賞したって売れるワケじゃない」等々、何のかんの言われながらも、秋風が吹く頃になるとギョ
ウカイはカー・オブ・ザ・イヤー(COTY)で盛り上がり始める。古今東西どんな文化にも「お祭り」や「イベント」があるように、COTYも自動車業界に
とっての重要な「節目」なんだと思う。
今年のCOTYの特徴は「無記名投票」という点にある。これまで誰がどのクルマに何点入れたのか公表されていたけれど、そいつをシークレットにしましょう、ということ。様々なプレッシャーを受けず、素直に
投票したらどうなるか? 特定のメーカーに高い点数を入れてきた人の動きなど全く予想出来ません。
下馬評ではiQが圧勝するだろう、と言われていたものの、先行試作車の試乗会以後、なかなか厳しい感じ。じゃ他に目立つクルマがあるかとなれば、実力は拮抗
している。輸入車もフィアット500で決まりかと思われてたものの、これまた『10ベスト』に残れるかどうかも怪しくなってきた。
これだけ予測しにくいCOTYは、選考委員として参加させて貰い始めた1989年以来、初めてのこと。逆に考えると大きく点数が割れることも考えられる。と
なればシトロエンC5やダイハツ・タントのように「従来のやり方」だと受賞しにくかったモデルも可能性出てきます。案外面白いお祭りになるかもしれませ
ん。
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