1989年、日本の電機メーカーは全て「ワープロは無くならない」。エンジン車に置き換えれば‥‥

サポーターに教えて貰ったのだけれど、1989年に『DIME』という雑誌で電機メーカーに「ワープロは無くなるか?」と聞いたそうな。それに対する答えが以下の通り。見事に6社ともワープロは残ると言ってる。現在、ワープロを作っているメーカー無し! ノートPCも日本のブランド名こそ残っているものの、NECと富士通はレノボ傘下。ダイナブックが鴻海精密工業傘下という状況。

上の6社、全滅だ。先を読めない企業って生き残れないです。ワープロ=エンジン車と置き換えれば興味深い。自動車メーカーが電機メーカーと同じ”失敗”をしたら550万人と言われている自動車関係の就労人口が激減することを意味する。実際、電気自動車に全力投球しないと同じ轍を踏む可能性大になってきた。特に電池。考え方としちゃ液晶に極めて近い。

我が国は開発や実用化で先行したものの、全て持って行かれた。電気自動車用の電池も同じ雰囲気。10年前は日本だけの技術だったが、今や設備投資すればどこでも作れるようになっている。次世代電池は開発競争で飲み込まれつつあり、全固体電池だって中国勢の猛追を受けてます。実用化に成功したとしても、コストで中華工場製に勝てなくなっていくことだろう。

もし電池が液晶のようになったら、日本はエンジン+ミッション分の生産設備と雇用を失うことになる。小さくない規模です。失う分をナニかで補うかというメドも付いていない。ホンダは伊東孝紳さんの時代に「工場の海外移転が進むと国内の空洞化が進む。その対応策として軽自動車に注力しよう!」と決め、N-BOXの開発に着手した。先を読んだワケです。

けれど八郷さん、中国は中国内で電池調達して競争力を維持。アメリカもGMと組んで競争力を維持するという対策をキチンと打ったため「ホンダ」という企業はしっかり存続すると思うけれど、国内雇用をキープしようという動き無し。このままだとエンジン+ミッションだけでなく、軽自動車も中華工場製の海外ブランド(アイフォーンのようなもの)に飲まれる?

日本人は中華ブランドだと忌避するが、中華工場製でも日欧米ブランドなら気にしない。文頭のノートPC、3ブランドは売れ行きベスト3でシェアも半分を占めてます。ブランドだけ日本名ならよいワケ。極端な話、ホンダがGM五菱の中華電気自動車を安価に売ったら、皆さん全く気にしないで買うだろう。ホンダという企業は残るけれど、軽自動車工場不要になる。

日本の雇用を最も重視しているトヨタは、どうやら年内に性能や価格で欧米中とガチで勝負出来る電気自動車を発表。来年から相当数の台数を販売しようとしているようだ。その場合、足を引っ張るのはパナソニックの電池かも。なんせRAV4 PHVは未だにパナソニックの電池が作れないという理由だけでオーダーストップになっている。なんたるちゃ!

とりあえずARIYAに素晴らしいスタートダッシュを決めて貰いたいと思う!

 

 

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