200万円のトヨタbZ3Xや240万円の日産N7といったエンジン車より安いEVを日本で売らないのか?

200万円のトヨタbZ3Xや240万円の日産N7を紹介したら「なぜ日本で売らないのか?」という声が多い。確かに日本で販売したら人気車になりそう。でも当面売る気はないようだ。どうしてか? 一番解りやすいのが液晶画面。日本であれだけ大きい液晶を採用とすると、驚くほど高くなる。クルマの寿命と同じくらいの耐久製を持たせないとダメだからだ。熱さや振動は液晶にとって辛い。

中国車はいいのか? とりあえず問題無いようだ。そもそもクルマをスマホのようなイメージで買っている。最初から3~4年で乗り換えるつもり100%なのだった。したがって15年先に液晶が生きているかなど関係なし。もしダメになっても中古車として売る時に交換すればいい。耐久製や寿命にさえこだわらなければ大きくたって液晶パネルなんか安い。一事が万事らしい。

タイヤだって減っても気にしない。多少のトラブルだって問題にならない。もちろん日本勢は中国勢と比べれば圧倒的に優れた品質や耐久性を持たせているという。特に安全に直結する車体関係は日本のノウハウを活かしているし、譲っていないそうな。中国在住の日本の技術者によれば「中国の競合車にたくさん乗りましたが、やはり厳しい面も多いですね」。

なるほどBYDなども中国の販売価格を考えると日本は高い値付けになっている。日本向けに改良していると言うことなんだと思う。それでも日本車と同じレベルの耐久性や信頼性を持っているかどうか不明。おそらく10年経たないと解らない? ということで、中国車並の価格で日本人が納得できるクルマを作ろうとすれば、もう少し時間掛かるかもしれません。

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7 Responses to “200万円のトヨタbZ3Xや240万円の日産N7といったエンジン車より安いEVを日本で売らないのか?”

  1. アミーゴ5号リリボーン より:

    中国車について、一番知りたかったコトが良くわかりました。そして、少し安心しました。

    個人的にですが、自動車メーカーの信頼は中古車が築くものであり、中古車が品質価値を見せてくれると思っています。

    新車時の見てくれとカタログスペックが良くても、経年劣化が酷くて安かろう悪かろうでは、グローバルで信頼を得ることはできません。

    また中国人が、使い捨て上等という意識だとしたら、改善を重ねて品質を練り上げることもできないでしょう。

    大所高所のエコの観点はともかく、経年劣化OK・修理交換OK、すぐ買い換えるヨ、という中国のニーズに合わせて品質をデチューンするのは、商売としてありなのだと思います。

    翻って日本市場です。
    自分自身、10年10万キロ越えの日本車を、軽自動車含めて複数保有していますが、当たり前のように故障することなく普通に動いてくれています。(ネオっているから、走りまで楽しい!)

    この品質こそが、日本車に対する世界的かつ絶対的な信頼の源だと実感しております。くれぐれも中国を除く、日本とグローバルモデルでは、「過剰品質だから、値下げする分だけ品質も落としちゃえ!」なんて、方向転換することだけはやめて欲しい。

    頭でっかちな外様役員あたりが、コストダウンを理由に安易に否定しそうだし、短期収支にビビる木っ端役員もホイホイ同調しそう。でもこれに甘んじてしまったら、日本車が日本車でなくなってしまう。

    長期に渡る品質こそが、地球上でどこも真似できない、日本車の最大最強の強みです!
    ここは断じて、踏ん張って欲しいと思います。

  2. nbkt より:

    中国仕様車を日本で販売して、
    日本人が日本の乗り方でどうなるか、
    (大事に・丁寧に乗る、週末しか乗らない、等)
    モニターする様な企画があれば、
    是非ぜひ立候補したいと思います!

  3. KUMA より:

    デザインだけ見ると、今時の中国専用のトヨタ、マツダ車のほうが、いい塩梅に洗練されててよく見えます。
    つまるとこ、デザインの問題だと感じており、衝突安全などの課題もありますが、コペンのようにユーザーが好みのフェイスデザインを選べるような車選びが今後、増えていって欲しいなと思っています。
    特に、世代によってデザインの上がり下がりが激しいスバル車は。

  4. kuz より:

    逆に日本車は完璧な完成品をお出しした後のアップデートに否定的なのが問題ですね。10年前のマツダ車に乗っていますが最初期のマツコネがなかなか辛いです。機能が陳腐化したり動作がモッサリだったりスマホとの連携に問題が出て来たり。
    割り切って最新版と入れ替えられる設計にしたほうがユーザーとしては嬉しいと思います。クルマとエレクトロニクスの進歩の歩幅は違いますからね

  5. Jun より:

    初代プリウスに初めて乗った時、ハイブリッド機構の作動する、自分の動作に伴わない音やショックが走行中に頻繁に有り、非常にストレスを感じました。まあ、当時ドイツ製旧車を自分で整備しながら乗っていたので、神経質になり過ぎていたとは思います。
    初代プリウスは、ハイレベルのNVH対策が売りだったハズの当時のトヨタ車として、異質の存在でしたよね。「売れるのかな…」なんて思ってたら、2世代目からは世界的に売れまくった。
    もし、お手頃価格のほぼ自動運転車が日本の店舗に並んで「液晶は寿命5年位ですから、その後は要交換です」と言われても、ある程度納得出来る価格で交換出来れば問題無いと思うんですよね。ほぼ自動運転ですから。
    某ドイツの3・5年のサポートパッケージは、まるで数年で乗り換え前提の新車購入者だけを品質保証対象者として初めから設定しているように感じています。
    対して、日本メーカーの多くは律儀に頑張ってきた。(トランプには「アメリカ人を搾取してる」と言われていますが…彼には理屈は通じない。)こんな健気な日本車ですから、少しはユーザーに甘えても良いのでは。

  6. 旧リーフ→スイスポに乗り換えた50代 より:

    日系中華車を国内で売るなら、スマホでいうところの「Y! mobile」や「UQ Mobile」みたいに、メーカー毎のサブブランド拠点を都道府県で1~2か所作って、命に関わらないところ以外は「中華系クオリティ」であることを理解させた上で販売できないものですかね。

    なんならオートバックス等で委託or代理販売から始めてもよいかも(先日インスター試乗で訪問した京都ヒョンデはオートバックスの中にディーラーが…ブース賃貸?ABが代理店?)。点検や修理は既存ディーラーで取り扱ってくれたら問題ないかと。

    国沢師匠が以前述べていたように「営業はAIに」「修理等は人に」を地で行くスタンスを取るための、最初の取り組みとして「日系車店」を展開してみてはいかがでしょう…やっちゃえ!日産

  7. 猫まんま より:

    最近は品質が落ちてきたと言われますが車だけでなく日本の製品は過剰なまでの高品質です。(耐久性を極限まで削っているSONYを除く、だからSONYタイマーとか言われる)だからこそ壊れない、信頼性が高いといった評価を得ることが出来ました。日本以外の国は「機械なんだから壊れて当然、壊れたら直せば良い」って考えですね。まあ当然と言えば当然ですが。bZ3XやN7もこういう考えで作ってると思います。bZ3XやN7だけでなくタイで売ってるハイラックスチャンプとかも日本売ればそれなりに人気が出そうですが日本人が求める高品質で発売しようとすればかなりの価格アップになるんでしょうね。bZ3XやN7はディスプレイオーディオなどの電子装備レスオプションとかにすれば価格は下げれるかもしれませんが日本人はベースグレードとか見向きもしませんからね。ベーシックなコンパクトカーよりも200万円オーバーのNシリーズが売れるのが良い例です。あと高品質なのは当然ですが日本のメーカーはマージンを過大なくらいとってます。頑張れば100馬力出せてもあえて80馬力に抑えるとかで信頼性耐久性を上げています。本田宗一郎さんが率いていた頃のホンダのようにギリギリまで性能を追求すると当然耐久性が無くなります。結局メーカーの考え一つですね。

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