2019年度決算は新型コロナの影響薄いのに前年比81%減!マツダ瀬戸際でしょう!

自動車メーカーの2019年度決算(2019年4月~2020年3月)が発表され始めた。この期間、自動車販売で新型コロナの影響出たのは中国で2月と3月。それ以外の地域であれば3月ということになる。実際、トヨタ自動車の場合、連結営業利益は1%減に留まっている。一方、マツダを見ると、対前年比81%もの減。つまり新型コロナの前から経営状況が大きく悪化していたということだ。

マツダは直近の1年で『マツダ3』『CX-30』という売れ筋モデルを発売。なのに今年1月時点で売り上げ目標を2000億円も下回っており、当初から2019年度決算の厳しい数字が予想されていた。本日発表された厳しい状況は、新型コロナ禍より前から始まっていたマツダ経営陣の失策によるものだと考えていいだろう。となると問題は2020年4月から2021年3月までの2020年度決算。

大ヒットしそうな新車の無い2021年決算は当初から厳しいと言われおり、新型コロナの下振れにより赤字転落になる可能性が大きくなってきた。参考までに書いておくと、TVなど大手メディアは「トヨタの営業利益80%減!」とセンセーショナルに伝えているが、前述の通り2019年度決算はわずか1%減。2020年度の”予想”で80%減ということ。それでも5000億円の利益を出す見込みだ。

マツダは2019年度決算に於いてすでに黒字121億円と危険水機である! トヨタですら80%減を予想している2020年度決算がどうなるかといえば、前述の通り期待の新型車も無い状況の中、一段と厳しい戦いになること間違いなし。マツダは3000億円の融資ワクを申し込んでいるけれど、新型コロナの影響をわずかしか受けていていない2019年ですら予想より3000億円以上の減収だった。

企業の体力と言えるキャッシュフローも安心出来る水準に無く、もはや崖っぷちと言っていい状況にあると考えていい。直近の業績低迷を受け、抜本的な改革が待ったなしになった。最悪、このままでは単独でやっていけないようになる可能性が出てくる。海外メーカーも新型コロナ禍で厳しい。マツダを助けらるのはトヨタくらいか? トヨタ傘下になったダイハツのようになるかもしれない。

12日はホンダも決算発表を行った。マツダと同じく新型コロナ禍の前から業績が低迷しており、2019年度決算で早くも25%減! トヨタ80%減を予想した2020年度については「不確定要素多いため」という理由で数字の発表を見送った。おそらく2020年度の予想を出せるメーカーはトヨタだけだと思う。ホンダですら赤字決算を覚悟しなければならないほど新型コロナ禍の影響たるや深刻だ。

といったことから考えると、トヨタの80%減で5000億円の純益予想は望外に良い。今後発表される日産やスバル、三菱自動車なども非常に厳しい数字になることだろう。ただリーマンショック以上と言われている経済的低迷を考えたら、破綻しないだけで100点だと思う。新型コロナと共生しなければならない社会では、プラベートな空間を保てる自動車が高く評価されていくと考える。

破綻さえしなければ業績の回復は大いに期待出来るだろう。ただその場合も競争力の高い自動車メーカーが勝ち残る! すでに低迷していたマツダが勝てるとはとうてい思えない。1秒でも早くブラックサタン支配下から脱し、マツダの良い部分を出して欲しい。生ぬるく見ているマツダファンもこのあたりで目を覚まし、きっちりプレッシャー掛けて欲しいと強く思う!

トヨタの手下になったマツダでもいいなら生ぬるくどうぞ! 私はそんなマツダになって欲しくないです! そうそう。マツダの2019年下期(2019年10月~2020年3月)はすでに赤字転落だ。

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