2026年度に登場する次期型CX-5のハイブリッドを予想してみた。ハイブリッド感は薄いと思う

スカイアクティブZは次期型CX-5のハイブリッド用に開発されている。どんなハイブリッドだろうか? シングルモーター式を採用するという。エンジンを最上流とすると、その下にモーター、変速機、駆動径というシンプルな流れ。ワンモーターといえばトラブル続きだったホンダi-DCDやハイブリッド感が無く燃費イマイチのスバルe-BOXERをイメージするかもしれない。

上はデュアルブーストハイブリッド

おそらくマツダのシステムはクラウンやヴェルファイアなどに搭載されている『デュアルブーストハイブリッド』に近いと思われる。CX-60PHEVの駆動システムだけ使うと考えてもいい。まず発進。クラッチ無し。モーターのパワーだけで行う。走り出し、ある程度の速度になったらエンジン始動。そこから停止まで基本的にエンジンは回ったままである。

モーターの下流側に多段ギアがある。常にエンジンとモーターは一緒に回る。CX-60の縦置きFRのPHEVと同じく、横置きFF用ハイブリッドもエンジンとモーターの間にクラッチは無さそう。ここはトヨタと違います。モーターと変速機の間にはクラッチがあるだろう。クラッチ無いと停車中の発電モードが設定出来ないだけでなく、走行用電池が無くなると動けない。

この点はトヨタのシステムと同じ。アクセル全開すると、エンジン出力+バッテリーから引き出すモーター出力の合計になる。走行用バッテリーの電力無くなると、エンジンパワーだけで走るのは普通のハイブリッドと同じ。走行用電池の充電は回生か、走行中にエンジンでモーター兼用の発電機を稼働させて行う。エンジンの存在感が非常に大きいハイブリッドになるだろう。

欧州で多用する高速巡航は、エンジン出力を直結で駆動軸に伝えるため、eパワーのような伝達ロス無し。マツダによればストイキ燃焼でいながらリーンバーンだという。矛盾しているようだけれど、燃焼している部分だけストイキか? 熱効率の高いエンジンであれば、けっこう燃費良いかもしれません。課題はCX-60のPHEVと同じくギクシャク感が出やすいということ。

メリットはCX-60のPHEVを開発した時のノウハウや基本パーツを使えるということ。175馬力のモーター/発電機も流用可能だと思う。このあたりはトヨタのFFハイブリッドのアーキテクチャーを使って縦置きハイブリッドを作ったスバルをイメージしていただければよかろう。前述の通り滑らかささえ出せれば面白いんじゃなかろうか。

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