86とBRZの評価、同業者のユーチューブを見ると興味深いです

面白いです! 今まで同業者が試乗会でどんな乗り方をしているのか全く解らなかったけれど、86/BRZのユーチューブ、たっくさんアップされてます。興味深くてついつい見比べてしまいました。ということで10人くらい見たところ、振り回すテクニックを持っている人の車載動画、皆さん同じようなクルマの動きをしている。見ていて「そうよね~」の連続。

言ってることも似てます。興味深いのが86とBRZの違いの表現。「全く違う」と言ってる人もいる中、最も鈍感なのは私で「基本特性は同じ」と評価している。というのも細かいハンドリング特性はいくらでも調整可能。リアのトーを少し変えただけで全く特性変わってくる。86もBRZもアライメントは一緒だというが、そういった違いより86とBRZの差は小さい。

私は覚えていないのだけれど、幼稚園の頃、ぬいぐるみの大きいクマと小さいクマを見せられ「どこが違いますか?」と聞かれたそうな。私は同じだと言い張ったとか。後で私に「大きさが違うでしょう」と言ったら「そんなことは解ってる。大人が当たり前のことを聞くと思ってなかったから大きいヤツと小さいヤツの違いを探したが同じだった」と答えたらしい。

そんな根っ子が残っている? 実際、ジンワリと荷重掛けていくと、最終的に前後の重量配分やタイヤサイズ、アライメントなどでコーナリング速度や特性が決まる。加えてラリーをやってると路面条件に合った運転をしなければならない。一発勝負でクルマのポテンシャルを引き出すべく工夫する。86とBRZの差は運転方法でカバー出来てしまう程度の差だと私は感じた。

これ以上ハンドル切れませ~ん

しかし! 一発勝負のラリーじゃなく何周も同じコースを走るレースになると細かいセットアップが重要になってくる。試乗会、2回参加したため、2回目はレースのように考えてみた。するといろんなことが解ったものの、86とBRZの差はアライメントとかタイヤの空気圧とかホイールの剛性などで調整出来る範囲だと思った。一方「こいつはけっこう違いますね!」だったのが振動特性。

BRZはフロントにアルミのハウジングを使い、リアにも振動を抑える効果持つ補強材を付けているため振動特性がずいぶん違う。振動特性、アライメントなどじゃ変わらない。ホイールを交換してもダンパーを交換しても、BRZは上質に仕上がると思う。86の開発チーム、最初アルミのハウジングを使おうと思ったらしいが、先代モデルよりステアリングインフォメーションが減ってる。

振動特性について指摘している人はいない?

そこで先代と同じ鋳鉄のハウジングを使ってみたら圧倒的にダイレクト感出たという。ハウジング、タイヤからの路面感覚を伝えるため重要。アルミという素材、同じ剛性で作っても振動を吸収する。86の開発チームからすれば、路面を手で触っているようなインフォメーションを伝える鋳鉄が好ましかったそうな。これまたダンパー変えてもアライメント変えても残る特性だ。

もちろんBRZにも86の鋳鉄ハウジングは付けられる。ハンドリングでBRZを好むが、ステアリングインフォメーションで86と言う人もいるかもしれません。はたまた従来型86でラリーに出ている人は、片輪だけで1.5kgも軽い新型BRZのアルミハウジングを使ったら追従性上がる可能性大。いずれにしろ新型86/BRZは素敵なクルマだと思う。最後のエンジン+マニュアル車としていかがか?

 

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