911クロスオーバーカコいい! 魅力的なクルマは高く売れる。日本勢は商売ヘタだ
日本の自動車メーカーもポルシェの商売の巧さを少し見習った方がいい。18日から始まったLAショーで1984年のダカールラリーに出場した953(959ベースのオフロードモデル)をオマージュした『911ダカール』という911カレラ4GTSベースのクロスオーバーを発表した。価格は3099万円。カレラ4GTSが2048万円なので、カーボン製リアウイングなど加えているとはいえ利益率高い。
2500台の世界限定と言うことでポルシェ好きとしちゃ辛抱堪らないと思う。おそらくすでに売り切れていることだろう。なんせ959時代の価格は3600万円ながら200台+αの限定生産。最初から希少価値付き8千万円くらいだったと記憶する。その後、グングン相場は上がり、今や2億円近い。といったことを考えたら959より速い911ダカールの3099万円は魅力的だ。
興味深いことに写真のようなデカールを貼ると433万7千円高。これまたポルシェファンなら嬉々としてオーダーすることだろう。私がお大尽なら瞬時も躊躇わず注文しちゃいますよ。普通の911に乗りたいという意欲はそれほど高くないけれど、911ダカールならソソられちゃう。一生砂漠を走る機会なんか無いと思うが、こいつのハンドル握れば夢を見られます。
パワーユニットはカレラ4GTSと同じ480馬力の3リッターターボとなる(959は450馬力)。前後の車高をカレラ4GTSより50mmずつ上げている。リアシート無しになっているというが、ロールケージを入れるんじゃなければ付いたままでいいと思う。気分をアゲるルーフキャリアはオプション。こいつもイッちゃう人が多いかと。唯一残念なのはATしか無いこと。やっぱり6MTで乗りたい。
日本の自動車メーカーは世界規模でクロスオーバーが流行っているのに鈍い! 未だSUVのローダウンなんか考えている周回遅れぶり。911ダカールを見ても「モチーフあるから」と言い逃れして作る気無し。リーフとかのクロスオーバー作ったら今の3倍くらい売れると思う。シビックだってクロスオーバー作ったら日本でも売れるだろう。1台の利益率を上げられます。
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日本の各メーカーがクロスオーバーモデルをもっと作って欲しいと思っております。
カローラツーリングもヨーロッパでは、少し車高を上げたカローラトレックというモデルを販売してましたが、それを日本にも導入して欲しかったです。
ちょっと車高を上げるだけでも、雪道での走破性が上がるので、プリウス、レヴォーグ、シビック、ミニバンなどクロスオーバーモデルを出して欲しいですね。わざわざSUV専用モデルを作るより、コスパが良いと思います。
温暖化懐疑論的に見れば全くOK、お金があったら本当に買いたいです。
でも、480馬力!とは、CO2削減を進める欧州メーカー(VWグループ)のダブルスタンダードさは気になります。
カローラツーリング、レボーグはなら車高を上げたバージョンを作るべきですね。
言われて改めて気がつきました。カタログモデルがあの959より速くなっていたとは。
タイカンの発進加速は959やF40に匹敵し、それでも当時の両車より安い。記事の趣旨とは逸れますが、40年前のラジコンカーと同じ状況が実車で再現されていることに気が付きました。
ベースモデルですら動力性能は使い切れないのですから、クロスオーバーで大いに稼ぐべきですね。
日本勢は商売ヘタだ、という意味は2つあると思います。ひとつはドンズバで、カッコいクロスオーバーモデルを展開できない事。世界的な流行ならば、数を逃す手はないと思うのですが。
もうひとつはポルシェ959のような、レジェンドというかヘリテイジを持つモデルが少ないこと。これは、やっぱり安いものを得意としていた日本にとっては難しい課題だと思います。それでも、流れに乗るだけで儲かるのならさっさとやってしまえとも思うのですが、マツダ6みたいに指をくわえて見ているのでしょうか。
さてそこでそのクロスオーバーに近いZR-Vがディーラーに現れたわけですが、やっぱりグリルのデザインが。普通にシビックのクロスオーバーとして「持ち上げれば」よかったのに。