BYDがスライドドアタイプのスーパーハイト系軽電気自動車をJMSに出展することを正式に発表
BYDがJMSに来年発売となる軽電気自動車を出展するということは以前伝えた通り。興味深いのは、どんなスペックなのという点である。まずボディだけれど、SAKURAやN-ONE e:のような軽自動車の売れ筋モデルではないヒンジドアでなく、ニーズが最も多いN-BOXと同じスーパーハイト系のスライドドア車である。BYD発表の写真、明るさを変えるとこんなドアノブが見えます。
すでにYouTubeでスパイショットも出回っており。明確にN-BOXと同じジャンルだと解る。スライドドアのレールはBYDが発表した写真の黒くなっている部分にしっかり付いている。日本のメーカーの中には「あえてニーズのど真ん中を狙わない」みたいなマーケティングを主張する人がいるけれど、自信や競争力あれば一番売れるタイプのクルマを作るべきだと思う。
気になる電池搭載量だけれど、当然ながらBYD得意のLFPを密集して搭載するブレードバッテリーを25kWh程度搭載してくるというウワサ。航続距離は実用で200kmをクリアしてくると思われる。またエアコンは冬場の雨の日(窓ガラスの曇りを防ぐため除湿)などで電費の落ち込みを減らすべく本格的なヒートポンプ式を採用(N-ONE e:は電熱機)しているようだ。
価格は漏れてくる情報によれば、補助金が無かったとしてN-BOXと戦えるレベルを考えている模様。動力性能的に近いN-BOXのターボが212万円スタート。装備内容にもよるけれど、液晶画面など標準装備して220~230万円と言ったイメージか。補助金など出ればN-BOXより圧倒的に安くなってしまう。ノンビリしていた日本の軽自動車業界に強烈なインパクトを与えると思う。
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国沢さんのときも然り、電気自動車関連のヤフコメを見ていると、5年後がとか10年後がとかのワードがたくさん出てきてるのですが、消費者もここらへんの認識を変えないと中国に圧倒的差をつけられてしまうと思います。
電気自動車は電化製品。3年~5年のサイクルで乗り換えていくものなのかもしれません。
10年以上とかそういうモノ作りをしてしまうと、それが仇となり中国に軍配が上がってしまうのかも。悲しいですけど・・・
スライドドアは、ボディ下部にレールスペースが必要なため、バッテリー積載量が制限されてしまうと聞き及んでおりました。
新構造のスライドドアには、軽EVの専用設計プラットフォームを新造する必要がある、と妄想しておりました。
そしてそれがBYDから出てくる訳で、その上スーパーハイトワゴンの文法をパックンチョしまくり、更にリン酸鉄を積んで安く出してくる訳ですから、これは相当手強いど〜!
モビリティショーで、バッチリ見てこようと思います。
追記です。肝心な日本車を忘れておりました。ホンダN-VAN eです。大変失礼しました。
あらためて、妄想です。
ホンダN-VAN eは、リチウムイオンで約30kwhを搭載。となれば、すぐにでもN-BOX eを出せそうながら、お値段は割高でBYDと勝負にならなそう。。。
一方BYDの軽EVは、かさばるリン酸鉄のせいで25kwhに留まりそう? となると、日本のスーパーハイトワゴン市場に殴り込みをかけるなら、価格で勝負するしかない。質感はほどほどでも、使い勝手と耐久性を日本車並みに仕上げてきたら手強い。
すっか〜す、
日本の軽は地方の需要が多く、特に新車販売では整備メンテの安心と信頼が大切。BYD軽EVは、クルマの出来だけでなく、整備メンテの全国体制をいかに作るかがポイントだと思います。
それからBYD軽EVが出たら、日産サクラの中古車相場が上がるんじゃないかしら? 「軽EVは良さそうだけど、いきなり中華EVを新車で買うのは不安。まずは中古の日本車で試してみよう。」ってな具合で。
モビリティショーを前に、妄想にまみれる今日この頃デス。
BYDとホンダの差で大きいのは、バッテリー調達価格のですよね。その犠牲になったのが、N-ONEe:のナビだったり急速充電器だったり、充電器(笑)だったりと思います。
BYDの方は電池が安いので、LFPでもたくさん積んで走行可能距離の帳尻を合わせてくると思います。
それにしてもスパイショットを見る限りでも本当に平面で構成されて、四角いですよね。外国のメーカーが軽自動車の寸法に合わせると本当にその寸法で図面を引いてくるんですね。
あとはデザイン、どこをコストのために割り切ってくるのか。BYDバスの顔のようだとちょっと引いてしまいますが、どうなんでしょう。