BYDの新規投入モデルはPHEVでなくラージ級SUVの『シーライオン』でした。PHEVは2026年に

先日「BYDがPHEVを日本に導入する可能性大」と紹介したけれど、今回発表されたのは『シーライオン』というラージ級のSUVでした。シールのSUVと考えていいだろう。全長4830×全幅1925×全高1620mmと、ホイールベースは前輪と後輪の間に電池を積む電気自動車としては短い2930mmながら、リン酸鉄リチウムを82.5kWhも搭載出来ている。車両重量は2615kgとヘビー級。

電池のエネルギー密度には2つの指標がある。体積あたりの容量と、重量当たりの容量だ。冷却性能で有利なリン酸鉄リチウム電池は密集して搭載出来るため体積あたりの密度は三元系リチウムに匹敵する。だから2930mmのホイールベースに82.5kWhも搭載できる。一方、重量当たりの容量は三元系リチウムに届いておらず2615kgになってしまった。とはいえ私はリン酸鉄リチウムを支持する。

前後にモーターを搭載するAWDとなっており、フロントモーターは256馬力。リアモーターに368馬力を搭載。単純計算だと624馬力と言うことになる。電気自動車の時代になると、出力表示はワケワカランくらい大きい。いずれにしろ使い切れないことは間違いなし。そして必要にして十分なくらい速いです。タイヤサイズは245/45R20となっており、ここは標準的だったりする。

日本に導入する可能性が大きいというPHEVは2026年の導入ということになるようだ。何度も書いてきている通り我が国は石油利権を守るべく電気自動車の普及にブレーキを掛けている。実際、羽田空港の200V普通充電は未だに5基しかない。そんな国に導入するならPHEVが優位に決まっている。ハイブリッド並の価格でPHEVを出せばきっと市場はある。BYDとしちゃ高い電気自動車売りたいのだろう。

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2 Responses to “BYDの新規投入モデルはPHEVでなくラージ級SUVの『シーライオン』でした。PHEVは2026年に”

  1. アミーゴ5号リボーン より:

    シーライオン、ドデカいEVですねえ〜。これが日本市場に導入されれば、EV初のリン酸鉄リチウムバッテリー搭載車になるのかな。日産アリアが、サイズも性能も、おそらく価格も霞んでしまいそう。

    このクルマの本命は、日本ではなく米国市場だと思われます。もしBYDが、あえて需要の少ない日本で出すなら、「米国のEV市場は、日本の出る幕はありまへんでぇ〜!」という宣戦布告と解釈しました。

    いやこの際、ドンドンやっちゃってください。日本メーカーの虎の尾を、ガンガンに踏んづけちゃってください。

    やられたらやり返す、百倍返しだ!
    ٩(๑òωó๑)۶
    と一人で盛り上がっております。

    あと日本政府に言いたいのは、海外EVに補助金をつけるなら、海外メーカーに充電インフラの設置を義務付ける等、EV普及に貢献するような施策をセットで運用して欲しい。補助金って、国家予算の前にオイラたちの税金なんだからさ!

  2. tonpochi より:

    これは売れないでしょう。重量は2.6トン超え。サイズはランドクルーザー並み。日本の道路には合いません。
    SEALが余り売れていないのにそれよりデカくて高いシーライオンのデビューは日本人の誰も期待していないのではないでしょうか。誰が買うの?
    同クラスのEVにモデルYが有ります。こちらは2トン未満。
    ATTO2(元UP)かシーガルを期待していたのでとても残念。

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