CX-80の足を引っ張っているのはCX-60。多少よくなった程度ではリカバリー出来ないか?

追記・何と本日CX-60のMCが発表されました。推しの3.3リッターディーゼル、XDのSPで381万1500円から412万5千円へ大幅値上げ。2022年のデビュー時は358万500円でした。汚名返上し売れ行き伸びるまでもう少し頑張った方がよかったと思う。

デビュー当初はメディアの皆さんベタほめしたCX-60ながら(当時の試乗レポートや動画を見ると興味深い)、売れ行き落とすや一斉に「乗り心地が悪い」とか「駆動系の滑らかさ無し」みたいなバッシングを始めた。そいつがCX-80の評価を厳しくしているように思う。COTYの投票を見ても選考委員の半数が「もう知らないもんね!」とばかり、全く点を入れていない。

ユーザーだって同じかもしれない。先週末、サポーターの皆さんと忘年会をした。いろんな話になるのだけれど、やはりCX-80はCX-60とセットで考えている人が多かった(CX-60のオーナーもいました)。というかCX-60の評判、めちゃくちゃ悪い。この10年、ここまで評判悪いクルマなどなかった。ちなみにCX-60の前に酷評されたのは先代フィットです。さもありなん。

マツダもある程度認識している。CX-60の改良をすすめており、間もなくマイナーチェンジするようだ。どの程度改良されているのか不明ながら、CX-80くらいのレベルにはなっていると思う。ただ真剣度からすれば、まだ足りないような気がします。もし深刻に考えてるのなら、CX-80より前か、同時に改良型CX-60のアナウンスをすべきだった。試乗する機会あればさらによし。

クルマというのは新型が出た時のアピールで売れ行き決まる。アクアなんか発表会すら行わなかったため、モデルチェンジしたという認知薄い。ヤリスに勝るとも劣らない実用性能を持つが、未だに足を引っ張っている。CX-80の試乗レポートを見ると、必ずと言って良いくらい「CX-60の批判」から入る。改良型CX-60の具体的な情報を知らないから厳しいまんまで当然ですが。

CX-60の改良もCX-80のバックチャンネルでアピール出来ていたら、相当イメージも変わっていたと思う。現時点で考えると「これからどうする?」です。CX-80の売れ行きが伸びなくなったら、やはりCX-60に足を引っ張られていると思う。ちょっとやそっとの改良アピールじゃイメージを変えられないだろう。CX-60のネガティブキャンペーン、メディア総出だ。

マツダにしてみればCX-60とCX-80が売れないと厳しい。少なくとも今後2年は新しいクルマを出せない。そしてCX-80は日本だと少しばかりオーバーキャパシティ。やはり主力はCX-5の後継車という位置づけのCX-60になるだろう。実際、3.3リッター6気筒ディーゼルの燃料コストはハリアーやエクストレイルの対抗馬になる。マツダどうする?

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6 Responses to “CX-80の足を引っ張っているのはCX-60。多少よくなった程度ではリカバリー出来ないか?”

  1. 猫まんま より:

    本日マツダの前を通ったらCX-80の試乗車が有ったので早速乗ってきました。CX-60とは全くの別物ってくらい変わっていました。トルコンレス8ATは変速ショックもほとんどなくなり、走りも同じエンジンとは思えないくらい踏んだら踏んだだけスムースに加速する。駆動系周りの異音もありませんでした。エンジン自体は全く変わっていなそうですが制御プログラムの大幅な変更が有ったのかな?CX-60では不可解な挙動をしていたフロントサスの動きも全く気にならないレベルで普通の車になっていました。そして乗り心地も全く不満無しのレベルに仕上がっています。なんでCX-60をこのレベルで出さなかったんだろうか?でも営業の人の話を聞くとCX-60は全く変わっていないそうで開発者の言い分によればCX-60はスポーツタイプのセッティングでCX-80はファミリーカーのセッテイングだとか。あんな変な挙動の足回りがスポーツなのでしょうかね?開発者の感性を疑います。
    個人的に欠点と言えるものは大きさの割に狭いのであの真ん中に居座っているコンソールを取っ払って1列目と2列目を3人掛けとかにして8人乗りにすれば素のディーゼルはVOXYやNOAHのライバルになれるかもと思いました。CX-60をスポーツセッティングと言い張ってこのまま改良しないなら駄目でしょうね。

    • 太郎 より:

      ディーラーの人に聞いたら年明けに出てくるCX60はCX80と同じ足回りだと言ってました。
      CX60に昨年秋まで一年乗っていましたが、一人でワインディングを攻めるとFRならではの面白さを感じましたが、誰がアイポイントの高いSUVにそれを望むんだと思ったことがありました。
      エンジニアの一人合点です。
      CX80に2時間試乗しました。
      かなり良くはなってますが、後席に人を乗せる機会が少なくないことを考えれば、まだまだですね。
      CX80が最初のCX60であって、CX80はもう少しドライバー以外の乗員のことを考えた車であるべきだと思いました。
      国沢さんのおっしゃるように、CX60でついたよくないイメージもあって、CX80は大して売れないだろうと思います。

  2. アクシオム より:

    結局、マツダも日産と同じように価格を上げて少しでも利益率を上げようということでしょうね。
    まさかスタンダードグレードをXDでなくすとは思いませんでした。
    現場用に期待していたTrekkerは、XDハイブリッドにしか用意されず、見積してみたら580万円くらいになる高級、高額な代物でしたね。
    グレード名からすると、もうすこしラフに使えるクルマかと思ったんですが、単にブラックの20インチホイールにして、なぜかシートはナッパレザー。ラゲッジにパーティションネットがついて、専用色にジルコンサンドメタリック・・・・
    シートなんか、もう少しラフにつかる撥水処理のされた合成革で、ホイールなんて18インチでいい。
    エンジンなんか、XDと2.5リッターのガソリン車にも設定しないと意味がない気がしますね。
    もうちょっと低廉でタフに使えるグレードでCX-60の違った魅力を訴求すればいいのに。その点、日産の方がエクストレイルでちゃんと心得がある。
    こんなグレードでCX-60が拡販できるとは思えませんね。

  3. NRT より:

    乗り心地もですが、それよりも品質問題とそのイメージが致命的だと思います。トランスミッションやサスペンションの異音など、新車時から出るケースは減ったが、一度出始めるとガタが戻ることはなく、虫歯のように不可逆的に進行するという話も聞きます。ハンドルガクガクも、何度修理に出しても再発する個体があるとかないとか。

    専門家の評価とリアルユーザーの視点の決定的な違いは、「味見」と「今後数年食う米を買う」の違いです。長持ちしないとか体に悪いとかだと、仮に味が好みであっても購入は躊躇せざるを得ない。

    MAZDAはまじめにリコールやサービスキャンペーンをやっていますが、ディーラーが自信をもって「もう大丈夫です!」と言える状況にはまだ至っていない印象です。営業マンが「うーん、初期の頃よりは落ち着いてはきています…」とか、「例の整備系ユーチューバーさんが指摘されていることは、メカニックに聞くと間違ってはないようです…」とか言って勧めるのを躊躇してるうちは、マーケティングで何をしても売れるわけがないと思います。本当にもったいないし、残念です。

  4. youcat より:

    すっかりマツダの負の遺産となってしまったラージ商品群…毛籠さんとしても頭痛のタネでしょうね…

  5. トヨタ車ユーザー より:

    CX-5とCX-8は、購入層がうまく分けられて思い浮かびます。たとえば、3列シートのCX-8はファミリー層がターゲットで、CX-5は独身層が買ってもおかしくないでしょう。だから、似ているけど違う車で、並列に並んでいるように見えます。
    しかし、CX-60とCX-80は価格がぐっと上がるので、CX-60は子供のいない夫婦が乗っているだろう、CX-80はスライドドアが嫌いだけど3列欲しいお子様連れ、といったように直列に並んでいるように見えます。
    だから、最初にCX-60で「あの車…」とネガティブな要素が付くと後にCX-80を買うときに「あの車は…だった」と引きずられてしまうことが、想像できます。
    正確にはCX-8は2代目CX-5がベースで、CX-5自体が初代から磨かれたところでCX-8になったので、安心して高いCX-8にお金を払うことができました。
    CX-60は、トルコンレスATやサスペンションの設計など消費者のわかりやすいところに開発者のエゴ・独りよがりなところが出てしまいました。トヨタの「もっといい車を作ろうよ」と英知を合わせたような車づくりやプロセスと真逆を行っています。そのネガに気付いたのならCX-80で、ではなくてCX-60のうちに手当てをして十分な出来になるのを待つべきだったと思います。

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