CX-80を売るにはCX-60の評価を高める必要あり! マツダ、ブランドイメージを作る度量あるか?
CX-80は売れるだろうか? クルマそのものの仕上がりは積極的に褒めていい。500万円のクルマとして考えればパワーユニットもインテリアもリーズナブルで、実際クルマ作りにお金を掛けている。例えばハンドルのチルト&テレスコは電動ですから。ボルボXC90だって手動。アウトランダーPHEVも手動。3.3リッターストレート6のディーゼルターボが素晴らしい!
CX-80を売ろうとすれば、遠回りになるように思えるけれどCX-60の立て直しが必要かと。CX-60で受けた足回りとパワーユニットの汚名を返上しなければならない。デザインの評価もイマイチ。下のCX-5はクルマの中に空気を入れたようなチカラ強さを持つのに対し、CX-60/80ってドアのあたりが周囲から押された感じ。この逆Rを苦手とする人は日本人に多い。
さらに大切なのはブランドイメージ。何度か書いてきている通り奥さん達が好む30万円以上するブランドのバッグ、原価は1万円ほど。機能などで考えたら国産の3万円のバッグと遜色ない。それを10倍で売っている。というか、10倍でも売れる。CX-60くらいの内容であれば、トヨタだと余裕で500万円を付けるだろう。ハリアーより明らかにお金掛かってる。
残念ながらマツダはブランドの作り方が解っていないように思う。クルマ作りにかかる費用を100としたら、少なくとも5はブランドのプロモーションに回さないとアカンす。ブランドのプロモーションとは何か? 広告宣伝営業費用じゃ無い。費用対効果が解らない使い方です。ムダ使いと言い換えてもよい。そもそも高価格帯のクルマは本来必需品ではない。
こんなアイテムはムダ使い感あります
趣味と同じ。ゴルフもスキーも自転車も、必需品でなくムダ使いです。クルマは移動の道具として考えたら、ヒトやモノを運べればいい。CX-80クラスになると完全なるムダ使いだ。一方、ムダ使いのない人生なんかつまらない。つまりブランドとはムダ使いして楽しむための”魂”なのである。ムダ使いばっかりしている私は案外楽しい日々を送ってます(泣)。
ということでCX-60を売ろうとすれば、ややハンデのあるデザインを吹き飛ばすくらいのブランド性を持たせればイイ。間もなくマイナーチェンジを行い、乗り心地や駆動系をCX-80レベルにするようだ。されどそれだけじゃ失ったモノを取り戻すことは難しいと思う。マツダが費用対効果を読めないムダ使いをしてブランドを作る度量を持てばCX-60も80も売れます!
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ブランド作りは、10年単位の長期戦略ですからね。明日からブランドアップするわけでもなし。ホンダなんか、軽自動車のイメージしか無くなりましたよ。こちらではテレビのCMは整備系の内容しか流さなくなりました。「安心サポートで、心配なく乗れます」とのことw売る車の宣伝しろよって感じです。しかし日産はじめ、車のCMは見なくなりましたね。
今となっては軽とコンパクトばかり目に付くホンダより、デリカやアウトランダーが手堅く売れ続けてる三菱の方がブランドイメージで逆転してる感すらありますね。果敢にEセグ市場に挑戦したマツダの志は応援したいので、何とかディーラー対応やデザインをもっと洗練させて上客を掴んで欲しいものです。
片山義美、従野孝司、寺田陽次郎の3人がグラチャンで走り、ル・マンで787Bが総合優勝を勝ち取った頃迄はマツダ=ロータリー=モータースポーツのイメージが有ったのだが、
今はモータースポーツのイメージは完全に無くなり、マツダ=ロータリーのイメージも希薄になってしまっている。
ブランドイメージなんて一朝一夕に出来るものでは無いし、ブランドイメージが確立される前に他のメーカーの子会社or吸収されてしまってそうな気がする。
あれだけCX-60がユーザーから酷評されたのでよっぽどの革新が無いとブランドイメージは急には回復できないでしょうね。またジャーナリストのCX-60のレポートではほとんど出なかった乗り心地以外のネガも発売後余りに沢山出てきたのでやはりジャーナリスト試乗なんて極一部の評価だと多くの人は感じたと思います。
それにまだ沢山残っている旧販売店も何とかしないと高級志向のお客さんは店にも行かないでしょう。
未だに販売店の周りに引き取った中古車を沢山並べてお客の駐車場も狭いまま。店に入るとよれよれの背広を着たセールスのおじさんが来て出涸らしのお茶でも出す(イメージです)ようなお店が東京のマツダにも沢山あります。そんなお店にレクサスやベンツを買ったお客さんは行かないじゃないでしょうか?
やはりラージ製品群はトヨタのクラウンのように専門店を各拠点に作ってイメージを上げるような努力も必要と感じました。
電動チルトはハリアーが標準装備です 参考まで
>ドアのあたりが周囲から押された感じ。この逆Rを苦手とする人は日本人に多い
おお、何だか微妙にネガを感じていたデザインの理由の説明が付きました!私もあの逆Rは苦手です。
カプチーノよりビートのほうがサイドのデザインはが良かったと思うのは、軽自動車枠の全幅からくる周囲から押された感じがなかったことです。
寸法規制はないのだからCXに逆Rというか、押された感じはいらないはずです。何でついているのでしょう。かといってプレマシーのように変にウネウネするプレスラインも…まあシャレならいいんですが。
先進安全やら資材高騰やらでどんどん車の価格が上がっていきます。以前は200百万円で数十車種から選べてものが、いまでは数車種からしか選べません。
その割に実質賃金は上がらず。
どんな人がこの車を買えるのでしょうか?
中間層の人たちは、今どんな車を買っているのか知りたいです。
やはり、軽自動車か中古車なんですかね?
ブランドイメージを掲載するのは①メーカーブランドだけでなく、②ディーラーブランドで形作られるものと思います。
①CX60をまだ発売してはいけない品質で発売した事実がどうにもならないと思います。
②マツダディーラーは約束の時間を守る、リコールの時くらいは同等の代車を貸し出す。
モータースポーツによるブランドづくりも大事だと思いますが、それができたとしても厳しいと言わざるを得ません。
今時ストレート6を新規開発した蛮勇に敬意を評し購入しようと思いましたが、試乗の結果、乗り心地以外にも色々と煮詰め不足を感じ、リコール多発を予想して購入を延期しました。
かつてCX5で数度のリコールを経験した時に、メーカー直系ディーラーで、代車になるレンタカーの保険料を負担しろと言われた時の驚きを忘れられなかったからです。
ブランドイメージの再構築は、まずはユーザーをテスターにしないこと、煮詰め不足で迷惑をかけたユーザには、もう十分と言われるまで誠意を尽くすことではないでしょうか。
リセールがボロボロになった今、いつ購入すれば良いのかを判断できないのが、今の悩みです。w