ETC2.0はとりま不要です!

最近よく「ETC2.0はどうですか?」と聞かれる。裏事情を少し。ITSスポットで高機能渋滞情報など受信できる昨年から始まったETC2.0ながら、順調に普及するだろうと判断した役所の目論見はカンペキにハズレれた。見事に「サッパリ売れない」状況。そらそうだ。利用者のメリットなんか皆無に近いですから。そもそもITSに代表される渋滞情報など不十分。

旧式の超音波センサーで交通状況をチェックしているモノだから、駐車車両あるだけで渋滞表示になったりする。そんな情報使って経路案内されたらタマらんです。プローブ情報(実車の交通の流れを判定する)が主流になっていく中、カンペキに時代遅れ。グーグルなどスマホの位置を追いかけているため、膨大な情報から渋滞状況を得ているのだった。

焦った当局は巨額の宣伝予算を当時、人気メディアにETC2.0のヨイショ記事を書いて貰った。一時期、大量に記事出たのはそんな事情である。当局から予算を貰えなかったメディアも「人気メディアが一斉に取り上げている。これはユーザーにとって得なのか?」とカン違いし、記事を出す。一番エラいのは消費者で、あれだけ記事出てもあまり普及せず。

文頭に戻る。どうかと聞かれたら「割引になる圏央道をいつも使うヒトじゃなければ、次の乗り換えの時で十分でしょ」と答えている。今のままだと全くペイしない。渋滞情報も時代遅れの役立たず。渋滞区間を避けるため首都高や高速道路の乗り継ぎなど無料になったあたりで考えればいんじゃなかろうか。やがてETC2.0対応の車載器も安くなるでしょうし。

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