F1のスポンサーにもなっているMSCのベリッシマで厳しい修行をしました
F1の中継で必ず映る『MSC』というバナーは、日本にも寄港するクルーズ船の企業である。当然ながら乗ってみなければならないでしょう! ということで6月12日夜に横浜を出発し、20日朝に帰ってくるベリッシマというフネの修行に出ることにした。ベリッシマ、日本のメディアで全長315mの16万7千トンは「世界最大」と紹介されているがウソ。世界一って362m/23万7千トンとなります。
まぁ300mを超えたら十分大きいし揺れないです。最近のフネはエンジンで発電し、モーターでスクリューを回すポッド推進というシステムを採用している。ベリッシマは横方向に回転もする電動ポッドが左右2つ付いており、真横に進むことも可能。船内にいるとエンジン音もエンジン振動も無し。大きな波のある日だけゆっくりした周期で揺れる程度。クルマで酔わない人なら全く問題無いと思う。
船内は広い! 5階がロビー。6階と7階にレストランやショー会場。そして15階がブッフェレストランとプール。8~14階と16~18階がキャビンとなっている。般若湯修行をするバーラウンジは4箇所。深夜まで踊りまくり修行する会場も。部屋はいくつかのタイプがあるけれど、予算さえ合えば少し無理してでもバルコニー付きをおすすめしておく。クルーズの快適さが全く違います。
部屋は2人分のベットとソファベッド。クルーズ修行中も仕事しろ、ということなのかライティングテーブル付き。ベリッシマはカジュアルクラスのフネなので10泊程度までの着替えを収納出来るクローゼットを持つ。シャワーとトイレ、洗面所はワンルームタイプです。まぁ10日間くらい過ごすなら何の問題も無し! 毎日2回タオル交換など来るし、有料ながらWiFiも使えます。バルコニーに出ればいつも海!
クルーズ船の面白さはホテルとレストランとアミューズメントと移動の足がセットになっていること。今回は神戸と広島、下の写真のチェジュ島(韓国)、鹿児島が寄港地。基本的に夜の間に移動し、朝起きると寄港地といったスケジュール。ホテル、フルコースの食事(ブッフェでも着席のレストランでも自由)、移動費など合計して1日あたり2~4万円といったイメージ。普通に旅行するより安いです。
寄港地に着くと目的別に現地ツアーが組まれており、それに参加するもよし。私のように団体行動が苦手なら一人で(神戸はトラム駅の前。広島は無料シャトル。チェジュが15ドルの有料シャトルといった具合)街中に出て散策することも出来る。天気の悪い日など寄港地で下船せず、船内で遊んでいる人も居ます。レストラン営業してるし、ダンス教室や生演奏をしているバーなどあり、十分楽しめると思う。
子供だとプールですね! もちろん海獣のような姿でどってりお日様に当たっているそれなりのお年を召した欧米人だって少なくないですけど。屋外と屋内に普通のプールが1カ所ずつ。さらに子供なら1日遊んでいられるようなウォータースライダーや遊具をいっぱい揃えているプールもある。以前孫と乗った時は、終日航行している日なんか午前中プール。昼ご飯食べて午後もプールでした(笑)。
夜はシアターで毎日ショーがある。新型コロナによってクルーズ船は巨額の赤字を抱えたため、世界的にショーのレベルは落ちたと聞くけれど、これから回復していくことだろう。ベリッシマもダンスや歌、マジックのショーなど行われており毎晩たくさんの人が見に来ていた。無料です。ショーを見たらバーで生演奏見たり、70~80年代にディスコ浸りだった人は踊る修行をしてます。
何と今回鈴木忠男さんが乗ってました! 学生時代、オートバイ誌でアルバイトしている時、何回か取材にご一緒させて頂いた。もうほれぼれするほど超豪快な走りですよ! 当然ですワな。説明するまでもなく原田哲也選手の師匠で、中野真矢選手なども育てた。ヘルメットの目玉マークも有名ですね! 相変わらず豪快な方で、ラス1日前に出会ったのだけれど、2日間ビール奢ってもらっちゃいました。
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忠さんお元気そうで何よりです。
オートバイ誌では若き頃楽しませて貰いました。