IMV0改めハイラックス・チャンプ、2024年に日本発売か? 298万円スタートで御願いしたく
先週タイに行った際、JMSにも出展されていた『IMV-0』なる極めてベーシカルなピックアップに試乗しました。正確に書くと市販モデルは『ハイラックス・チャンプ』というネーミングになる。とにかく安い! 現地価格45万9千バーツ。記録的な円安のため邦貨換算190万円くらいながら、1ドル=125円だと160万円程度。ハイラックスより20%くらい安い。
写真を見て頂ければ解る通り、徹底的なコストダウンを行っている。ここまで加飾を抑えシンプルに作ると質実剛健に見えてくるから興味深い。フロントガラスなんか視界を確保出来るギリギリまで曲率を抑えている。ボディパネルもデザインの為のプレスラインじゃなく、剛性を確保すべく必要最小限。バンパーは三分割になっており、損傷を受けたブブンだけ交換すればいい。
1つだけ気になっていたのがLEDヘッドライト。これ、安くないです。壊した時の補修用パーツだって高い。「どうして入手しやすいハロゲンにしないのですか?」と聞いたら、新興国の夜は暗いそうな。明るさを確保したかったという。「でもやはりコストを優先したいというお客さんもいらっしゃるのでハロゲン仕様も用意しました」。個人的にはデザインもハロゲンを好む。
短い時間ながら2.7リッターのガソリンと2.4リッターのディーゼルに試乗出来ました。商用車のため1トンのオモリを荷台に積んでいるのだけれど、動力性能は必要にして十分。ボディの剛性感高く、乗り心地もよかった。ネオチューンしたら乗用車として使えると思う。インテリアだって「安っぽい」というよりシンプル。ここに2DINのオーディオナビ付けたら文句無し。
興味深かったのはエンジン音。ガソリンについちゃあまり気にならなかったけれど、ディーゼルはエンジンの直近で聞いているような音質だったりして。エンジンらしさを存分に味わえるものの、ホンの少しでいいから遮音したら快適なドライブが楽しめるんじゃなかろうか。ちなみにカタログ値は1トン積みながら、タイだと3~4倍積むことすら珍しくないそうな。頑丈さ一等賞です。
チーフエンジニアはタイ人のジラさん。日本語堪能。JMSに出展されていたことを考えたら日本で売ることは間違いない。発表回や試乗会はジラさんが来日する? 興味深い価格だけれど、私の予想だと「ハイラックスと同じ150馬力の2.4リッター+6速ATで298万円」みたいなインパクトある数字にしてくると思う。豪華装備にして500万円の三菱トライトンの逆。
興味深いのが特装車。物販用や車載車(軽自動車用に割り切れば1トン積みで間に合う)、バイクなど運ぶリフター仕様車、キャンピングカーなど、人件費が安いタイで作って持ってくれば日本で架装するよりずっとリーズナブルに出来る。トヨタに聞いてみたら「考えています」とのこと。キャピングカーが800万円くらいで買えるのならニーズあると思います。
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最近は安全性能とかで許してもらえないのかもしれませんが、せっかくなら3人乗りのベンコラならもっと「らしくて」いいですね~。
いくら安くっても誰も買いません。
個人的には自宅駐車場が広ければ欲しいですが。
わたしは豪華さにはこだわらない性格なので今は無くなったけど現行ハイエースの初代みたいに2000ccガソリン、3人乗りで5MT、198万円とかだったらいいなって思います。タイ生産なら十分可能ではないかと。
カローラクロス見ればわかるけどベースグレードは売れないんですよね。必要装備も十分付いてるのに。
結局売れるのは豪華グレードだけ。
まあエッセECOで満足している私が変人なのかもしれません。5MT、パワステ、エアコン、ABS(オプション)デュアルエアバッグ、消灯安全ボディ、DOHC4バルブ可変バルブタイミング。ナビも最近は10インチタブレットにgoogleMAPで十分だし。これ以上何が必要なのか?
明るいLEDか、コスト・補修性でハロゲンか?
選べるのはさすがトヨタ。というか、CEの采配次第なのか。
最近の軽自動車にも言えるような気がします。(ダイハツの不正問題は別として)安全性を優先するなら普通車を、気を付けて交通量の多いアブナイ道を走らないなら、安い軽自動車でもOKでしょう。
体が資本のスポーツ選手が、万が一の時にも助かるように、頑丈なベンツやボルボに乗っていたり。そうやって昔は選んでいましたよね。そういう意味では、ミライ―スより確実に大きいブーンやパッソにも存在意義があったように思います。
むかしバレーノなんてありましたが、あれは3ナンバーでした。スズキの世界戦略車だって3ナンバーにするのだから、軽自動車枠に衝突安全性を期待するのはやっぱり無理なのかも。。。