トヨタ、アメリカで7月1日に平均3万9千円の値上げ! トランプに怒られないのだろうか

米国トヨタが2025年7月1日に平均270ドル(3万9000円)の値上げをしたと報道された。「関税による値上げではない」と言っている。このあたりの事情を深掘りしてみたい。まずトランプ大統領は「関税を理由に値上げしたら許さない!」という姿勢。値上がりしたら「関税分は米国民が実質的な負担をしている」と国民にバレるからだ。そもそも関税は270ドルなんて低い金額じゃない。

2万ドルのクルマでいえば関税だけで5500ドル(80万円)。270ドルの値上げなど焼け石に水である。したがってトヨタの主張は間違っていないと思う。じゃなぜニュースに?こらもうアメリカの事情をまったく知らない日本の記者さんたちが、勝手に関税と結びつけたからだ。アメリカでの自動車価格、関税と関係なく物価上昇分くらいの値上がりをしている。270ドルくらいならいつもどおり。

日本にいると物価の上昇に敏感。というか日本のメディアは値上がり=悪と位置づけている。「値上げしちゃいかん」と思っているらしい。翻って世界を見ると、日本程度の物価上昇なら話題にもならない。日本の記者さんたちがアメリカに行くと、1年中値上がりの記事を書き続けたくなるだろう。ということでトヨタに限らず、すべての自動車メーカーが毎年値上げしているのだった。<続きを読む>

<おすすめ記事>

コメントを残す

このページの先頭へ