三菱自動車などが中国市場から撤退しようとする一方、中国でモノ作りを追求する企業も
日本の自動車メーカーが中国で劣勢になってきた。軒並み昨年の販売台数を20%以上下回っている。電気自動車の投入遅れもさることながら、ハイブリッドを含むエンジン車すらトヨタを除き大苦戦。遠からず縮小均衡の連続となり、撤退するメーカーが出てくることだろう。三菱はアウトランダーの在庫を大量に抱えており、工場操業休止中。マツダもCX-50が売れないと打つ手なし。
そんな状況のなか、中国でモノ作りをする日本勢が粘りを見せている。例えばTEIN。ご存じのとおりショックアブソーバメーカーなのだけれど、神奈川県で製品を作ってきた。工場の立地、いわゆる『工業団地』ながら、今や住宅が迫っており、TEINの工場の前も住宅に。こうなると騒音などさまざまな制限がかかってくる。加えて輸出しようとすれば少なからぬ関税をかけられてしまう。
皆さん意識していないが日本で生産して海外に輸出しようとしたら、不利な状況を山ほど抱えなくてはならない。ということで中国に工場を立ち上げることを決めたそうな。<続きを読む>
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中国の新車市場は、日米独3か国を合わせた規模に匹敵する。
日本製品も、かつては「安かろう悪かろう」の代名詞だった。中国を見下し、事を構えれば気分は良いだろうが利益を失う。
資本主義の鉄則とは「気の合う相手と商売するのではなく、儲かる相手と取引する事」だ。
重ねて指摘すると、日中韓3か国だけで軽く15億人を超える巨大市場だ。
東アジアの巨大マーケットの恩恵があって「失われた30年」の痛手を和らげて来られた。
話しは逸れるが、第一次大戦後のドイツ国民がヒトラーではなく、メルケルのようなリーダーを選べていたら?
では、今の日本国民はどんなリーダーに国を託すべきなのだろうか?
よくよく、自問すべきだろう。