自動車メーカーとIT企業は水と油の関係だったが‥‥
2018年10月4日、株式時価総額日本No.1のトヨタ自動車とNo.2のソフトバンクが協業を始めると発表した。皆さん「凄いことですね!」とは思うだろうけれど、どんな内容なのか解りにくいかもしれない。そもそもトヨタは日本の象徴といえる伝統ある製造業の雄。そしてソフトバンクといえば、今や世界の流れとなるIT企業で、水と油のような存在だった。
私は自動車産業を長く見てきている。自動車産業の特徴を上げると、1.人生の中で家を除けば一番高い商品を作っている。2.大切な人命を預かっているため、信頼性やアフタービスに魂を込める3.「速度違反」に代表される警察官や政治家ですら守れない法律を前に、比較的フレキシブルな奥行きを持つ現実社会と付き合っている。
いっぽうソフトバンクといえば1.ユーザーから直接お金取らない業種もあるのに利益を上げられる。2.たまにアプリがフリーズするくらいなら随時アップデートしていけばよいレベルの信頼性。3.付き合いのあるソフトバンクの部門(私の場合Yahoo!です)を見ると原理主義。速度違反であれば、現実がどうあれ1km/h違反なら絶対に許せない‥‥といった具合。<続きを読む>
<おすすめ記事>