松下宏の食べ歩き/大満足!! 館山 「だいぼ」の定置網丼

現役時代に同業者だった岡島裕二さんを誘って館山へ。漁港に隣接する立地の「漁港食堂 だいぼ」に行きました。元は網元が経営していた店です。房総半島の南端ではありませんが、東京湾側の先端に位置しています。錦糸町からは130㎞以上あり、途中ハイウェイオアシス富楽里に立ち寄るなどしながら向かったので、2時間以上かかりました。到着すると、目の前に海が広がる眺めの良い場所にある店でした。

注文したのはこの店の最上級メニューである伊勢海老入り極上定置網丼です。注文を通すとすぐに責任者と思しき人がやってきて、『今日は伊勢海老がちょっと小さくて普通は250gのものを提供しているのですが150gのものしかありません。2尾にしましょうか』とおっしゃいます。

必ずしも伊勢海老を目当てに注文したわけではなかったので『そのままで良いです』と答えたら、また少ししてからやってきて『伊勢海老が小さいので7480円のところ1500円引きにします』とのことでした。何とも正直な商売です。

最初から何も言わずに小さな伊勢海老のままの丼を定価で提供されたとしても、一見さんの我々には分からなかったのに、正直に話して値引きまでするのですから。まあ、最後になって支払いのときに伝票やレジが値引きを前提とした設定になっていなかったため、やや時間がかかるというオチがありましたが‥‥。

この店では、定食や丼などを注文すると、自動的にサラダや地魚天麩羅、惣菜などのバイキングが付くという設定になっていました。サラダと漬け物などを取って食べていると、単品で追加注文した鰺フライが最初に出てきました。内房と外房の境目の立地なので、内房で有名な黄金鰺かどうか分かりませんが、房総に来たら鰺だろうと思って追加しました。国産の鰺なので大きさはさほどでもありませんが、肉厚でふっくらした鰺フライをおいしくいたただきました。

次いで目当ての極上定置網丼が出てきました。いやぁ、見るからに大迫力の丼です。写真では迫力が伝わりにくいと思いますが、右側に玉子焼きと伊勢海老の刺身があり、その手前側には鮪やいくらなど定置網にかかったとは思えない魚も乗せられていて、さらに鯛やいなだ、ネギの下には鰺のたたきがあります。

ほかにもいなだや名前が分からない地魚などがあり、やや小さめながらも鮑とサザエの刺身も殻付きで乗っています。さらにいえば、伊勢海老の殻をどけると、その下にはしらすと、何の魚で作られたか分からないそぼろがありました。

これほどの大満足の海鮮丼は初めてです。ご飯を軽めにしてもらっても食べ切れないくらいのボリュームでした。中でも鮑とサザエを刺身で食べるのは久々だったので、ますます満足度の高いものになりました。定置網丼7480円×2+鰺フライ528円×2=1万6016円-3000円で合計1万3016円は、満足度を考えたら文句のない金額です。

ほかにもいろいろなメニューがあるので、館山方面へ行かれたら訪問されることを強くお勧めします。帰りは近くにある洲崎灯台を見学しました。ここからは富士山などが見えるはずですが、この日は気温が高めなためか少しもやっていて見られませんでした。残念。さらに渚の駅やグリーンファーム館山という比較的新しい道の駅にも寄って買い物をして帰りました。

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