船底加工

フネを海に浮かばせておくと、どうしてもフジツボやカラス貝が着いてしまう。そいつを防ぐため特殊な塗装(徐々に剥げていくことにより、付着したモノを落とす)をするのだけれど、年に1度は塗り直さなければならない。私のフネで15万円くらい掛かる上、半年に1度のペースで陸上に上げ、掃除も必要。

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塗装してても5ヶ月半でこんなに汚れます

こいつを何とかしたいと思っていたら、番頭宮本君が「最近いいのがあるみたいです」。何でもケイ酸塩(ガラスの原料)を表面に高圧でたたき込むのだという。コーティングとは違うとのこと。大型船舶や、建物などに使われているそうな。理屈より効能が私の主義。試してみることにした次第。

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高圧スプレーで吹き付ける

早起きしてフネを浦安マリーナに回航。上架すると、案の定、すでにフジツボやカラス貝の強力な攻撃を受けてしまっている。アルミの艇体なので塗装がボロボロ剥がれ、そこを貝は狙っているのだった。本来なら一度完全に今までの船底塗装を剥がし、施工しなければならないそうな。

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アルミと下地の相性が悪いらしく、指定塗料ながらボロボロ剥がれてしまう

されど大変な労力を必要とする。そこで剥げた部分だけ施工することに。次回、また剥げた場所に施工していく作戦。ついでに水垢に悩まされていたボディ面も施工。クルマのガラスコーティングと違って「つや」は出ない。ま、フネの場合、塗装のレベルが低いので、磨いても意味ないです。

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完了! 新艇の如くピッカピカになりました。果たして効果はいかに?

上架したついでに電喰を防ぐための防蝕亜鉛(こいつを腐食させることによって他の部分のサビを防止する)をチェック。4つ着いており、全部交換すると22480円もする。それにしても単なる金属のカタマリが何でこんな高いの? 最も減っている部分でもう4〜5ヶ月持ちそうな感じ。

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上のヤツが10ヶ月くらいしか持たない。で、1個8715円だって!

さらにトヨタマリンから「ギアオイルは交換した方がいい」とい言われたため頼んだトコロ、1万8千円! 50時間が指定とのこと。クルマなら5千kmというイメージ。前回から30時間しか動かしてなかったけれど、まずは言われた通りやってみることにした。結果、全く汚れてませんでした。

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106時間でオイル交換。こいつがクラッチ。湿式多板ですね

次回は100時間/1年を目安とし(フネのアワーメーターはアイドリングしている時間もカウントされる。負荷掛かっている時間は実質60〜70%でしょう)、自分で交換することにします。フネの構造はシンプル。簡単なブブンは自分でやった方が楽しいし、イザという時も役立つ知識だと思う。

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ディズニーランドの近所のホテル群。とっても雰囲気あります

それにしても良い夕方でした。浦安マリーナから夢の島マリーナに回航途中の海ときたら、筆舌に尽くしがたい気持ちよさ。東京にゃ珍しく空が蒼く、波も穏やか。こんな日に海に出たら確実にハマると思う。

  

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1 Responses to “船底加工”

  1. s308sti より:

    先のキスつり大会に参加させていただいて、お舟の情報も見るようになりました。マリン用のエンジン、ドライブって車と違い寿命は短いようです。蒲郡マリーナで乗せてもらった試乗艇28Gは右エンジン白煙出ていたし、ドライブは26,28ともヤマハ製使用しているようですが、オイル交換指定短くしているのは以前使用していたアイシン製ドライブの不具合発生を鑑みてのことではないでしょうか。ドライブの値段自体アイシン製は相当高かったみたいです。

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