ガラパゴス行き

午前中仕事。昼からスズキの技術発表会に行く。ECOカーアジアで紹介した通り素晴らしい技術だと思う。ただアルトECOのように簡易な装置じゃダメなのか、という気分にもなる。秋に登場してくるホンダの『N ONE』は燃費をあまり追求せず、クルマとしての魅力を訴求したいという。軽自動車も幅が出てきた?

そもそも軽自動車をファーストカーとして買うユーザーってクルマの「ハード」に関心があるのだろうか? いや、100歩譲って買った当初はクルマ好きだったとしても、徐々に「何でもいいや」になって行くんじゃないかという危惧を持つ。クルマ好きを「クルマは道具と割り切る社会人」に更生させる役割を果たすかも。

私のWebサイトを読んでくれているクルマ好きの皆さんも、おそらくミラ・イースとか新型ワゴンRなど買ったら「クルマはこれで十分ぢゃないの!」と大いに満足し、ブラックホールに飲み込まれてしまうことだろう。私は「ミラ・イースやワゴンRなんか全く買おうと思わぬ!」という健全な精神を保ててます。

そんな中、ホンダの新世代軽自動車には趣味性を感じる。道具だけじゃない何かがありそうな匂いも漂う。素晴らしい技術を採用してくるワゴンRながら、デザインもコンセプトも従来型と変わらない。皆さん「凄い凄い!」と感心しているスズキの新技術は、私にゃガラパゴス行き切符のような気がしてならぬ。

例えばホンダ『N ONE』(ミニONEのパクり的なネーミングですけど)は800ccくらいのエンジン積んで海外で売れば、初代Nがそうだったように、ミニの廉価版として人気になりそうな気がする。ワゴンRだと難しいだろう。そんなことをリーフのハンドルを握りながら考えた。やっぱし電気自動車は楽しい。道具じゃないです。

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5 Responses to “ガラパゴス行き”

  1. motocompo より:

    N360の輸出版N600、むかしLAのホンダディーラで見かけましたがほとんど米国では売れなかったようです。欧州でもまったく見かけなかったし。
    スズキにないホンダの凄さは、ハードの技術より企画力だと思います。N box Plusの車椅子仕様なんかこれからどの家庭でも必需品になるでしょう。
    それ以上に、miniをイメージさせる2トーンカラーとかこのあとのN oneでホンダ企画力が爆発するでしょう。もっとも、むかしのN360プアマンズミニクーパの時代とちがって今の日本人それほどホットじゃないが。

  2. より:

    背が145cmくらいで、前席がユッタリして、四角く無いデザイン優先な
    軽自動車なら考えても良いですけど。現行の車種では、候補が有りません。
    もっと、パーソナルな乗り物に成りませんかね。軽。

  3. applefanjp  より:

    師匠!
    電気自動車は楽しい!に大賛成です。
    今日も出張先まで乗っていきました。
    なんかこう、楽しいんですよね。
    途中、ワインディングもあって、
    あの雨は降る降る人馬は濡れる・・・の
    西南戦争の激戦地である田原坂なのですが、
    周りにクルマがいなかったこともあって
    Dモードでスイスイと走りました。
    楽しいから、買って良かったって思っています。

  4. 真鍋清 より:

    クルマは道具、たかだか「自転車の兄貴分」…..軽自動車を語るのにまさに言い得て妙なキーワードだと思う。
    実際軽自動車を買っている人間は、かくもクルマに対して「電車・バスに対するのと同質の」期待しか抱いておらず、典型的な「乗れればいい」なのだろう。
    かく言う小生は逆にそんな軽自動車がある意味愛おしく見えてしまうのだから我ながら始末に負えないと感じている。
    リミッターをカットしただけで実測140-146km/hで延々と巡航していた先代スズキアルトラパン(54ps/6kgm台の自然吸気)に遭遇したことを皮切りに、我が愛車ヴィッツ1300を時速135-138km/hでぶち抜いていった現行スズキエブリイ(自然吸気の軽ワンボックス!!)、そう言えばダイハツハイゼットカーゴも外環道で125-130を出していたっけ。
    あれだけの自重=セダン系で800kg前後、ワンボックスに至っては900kg弱!!!!をたった50ps/6kgm台で引っ張る軽自動車エンジンの熱効率の高さに舌を巻かされるのもさる事ながら、設計者・技術者の知恵の鬩ぎ合いに改めて敬意を感じさせられるのだ。
    そんな「国技」高精度の芸術とも言うべき軽自動車分野の中ではダイハツミライースに魅力を感じている、願わくば同車に低圧ターボとハーダーサスが仲間入りすればメルセデスのスマートなど一昨日来いのランナバウトが出来上がるのみならず、自身にとってもヴィッツ+レクサスISを売却して「前向きな気持で」代替できると思っている。
    期待した1000cc三菱新型ミラージュも、800kg台の車重、JC-08=27km/lには魅力を感じれど、なまじタイ製の同車の原型が「1200cc」であるだけにどこか「日本市場の税制に合わせて」引き算して生まれたような印象がつきまとい、チョイスとして愛着が湧きにくいです。

  5. 真鍋清 より:

    ベストカー9月10日号の7-11ページに出ていたホンダN-ONE、登場すれば絶対にヒット間違いなしだってば!
    何と言ってもターボの最大トルク「10.6kgm/2600rpm」にはほとほと参ってしまった、低回転型ターボの魔力に!!
    それでいて燃費はJC-08で22.5km/l、ダウンサイジングターボの鑑に他なるまい。
    これで車重が700kg台+価格が120万円なら、小生も今のヴィッツが老朽化した暁には買い替えの最右翼候補に入れること間違い無いと踏んでいる―ボディカラーはパステル系のブルーに白ルーフ、リーガル革靴を履いて乗ってみたいものだ。
    かくも夢を与える軽自動車を作れる力があるのだから、次期アコードのデザイン・内装にも一捻りもふた捻りもしてもらいたいです、ねえホンダさん!
    (N-ONEはわざわざ800ccにせずに、660ccターボのまま輸出した方が「日本の国技」をアピールできて魅力と個性を増すと小生には思えるのだ)

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