スバルや日産バッシング、日本の評判を落とすだけ~(20日)
改めて書くまでも無く自動車産業は我が国にとって最も大切な柱になっている。自動車産業が稼ぐ外貨なければ(今や貿易より現地でクルマ作って販売し利益を日本に還元している)、完全な赤字国になってしまう。という観点からスバルや日産の不正問題の報道に接すると「ナニを考えているのか?」と思う。海外から見たらスバルや日産がVWのような悪質な行為をしてるように感じます。
VWの場合、会社を挙げて本来なら売ってはならないレベルのクルマを大量に販売し、しかも当初バッくれた。悪質だと思う。スバルや日産の不正は(もう少し遡ると三菱自動車とスズキも)、海外なら何の問題にもならない古い技術の元で国交省が作ったオキテを守らなかったということである。そもそも海外ではスバルの工場から出たクルマを、そのまんま販売しているが何の問題も出ていない。
高速道路の100km/h制限は、この基準を作った当時、大英断だったと思う。100km/hで巡航出来るクルマなど少なかったし、100km/hからフルブレーキング&緊急回避操作したら、けっこうキケンだったろう。今の100km/hと全く違います。実際、警察だって101km/hで捕まえることなどない。101km/hで取り締まり始めたら、私を除き(ぷっ!)みんなアウツでしょう。
もっと言えば100km/hを大きく超える110km/hで走っていても捕まえない。スバルや日産の不正は「101km/hとか102km/hで走っている証拠が見つかったぞ! 危険だ!」と騒ぎ、なぜか海外にも宣伝してるようなもの。ちなみにVWのディーゼル不正は200km/h超の暴走行為です。国交省は国際感覚が全く無いけれど、経産省あたりでもう少し上手に収束させるべきだった。
サウジがトルコで記者を殺害した件、大きな問題になっている。けれど「国益」を考えるとサウジさえ反省してくれたら、アメリカは大げんかしないだろう。我が国だって安倍首相が明らかに便宜を図っているのに、ウヤムヤになってしまう。「落としどころ」を作らなければならないのが政治です。その判断、日本はヘタだし損をしている。スバルや日産の問題、ちっちゃい。
国交省が「どうなってるんだ?」とメーカーに直接クレーム付け、それでもエアバッグのタカタのようにノラクラ逃げられた上、情報も出てこないようなら(未だに原因などハッキリしていない)メディアを使うのもいい。今回は些細な違反を超極悪と判断し、会社の国際的な評判を落とすような対応をしている。国交省の官僚、同じ日本人と思えません。も少し考えて欲しい。
風速20.7mもの北風!
我らが中国ブネ、MSCスプレンディダは長崎を出ると東シナ海に出て、中国に大雪を降らした寒波から吹き出す風速20m超の爆風の中、まず南下。早朝に大隈半島と種子島の間を抜け、日南海岸の沖を40km/hで東北東に向かい巡航していた。太平洋に入りナナメ前方からの強い風に変わり、海上は白波立ちまくっている。私の小さいフネなら即座にアウツという酷い海況。
なのにロールもピッチもしないから驚く。大きい波が横から当たると「どん」という弱い衝撃を感じるものの、艇体は左右に少しユラユラするのみ。この文章もフネの上で書いてます。やはり333mの威力ってスゴイ! 明日の朝は明るくなった頃、観音崎を過ぎ東京湾に入っていると思う。
<おすすめ記事>