ファンファン大佐が大金持ちで驚く!(3日)
中国のラリー取材は初めてである。最初からビックリの連続なんだけれど、なかでも「およよ!」なのが、タイで一緒に走っているファンファン大佐(大佐ではないようだ)の暴れん坊ぶり! 下の赤い軍団は全てファンファン大佐が運営しているチーム。中身ランエボのスーパーマシンを7台くらい走らせているのだった。ヤリ・ケトマー選手もこのチームから出てます。
もっと驚くことにファンファン大佐は歌手としても有名で、追っかけが出るほどだという。慣れない道の日本では芳しい成績を残せていないけれど(昨年日本のAPRCに出ました。タイではグループNに乗るウィッタヤ選手とイーブン)、エントリー台数100台を超える中国で5~10位に入るというからソコソコの腕前なんだと思う。いやいやそんなお金持ちには見えないす。
左から2番目がファンファン大佐
今回の中国取材は以前TEINの藤本さんと話をしていて「中国のラリーは凄いですよ~! 一度見た方がいいです。おいでいただければアテンドします」。私も話には聞いていたけれど、百聞は一見にしかず。APRCのタイトルもかかっている奥地まで来た次第。TEINは藤本さんが早い時期から「これからは中国だ!」と少しずつ規模を拡大してきたとのこと。今やすっかり顔です。
サービスパークで一番ピカピカのトレーラーをドン! TEINを除くと参戦車両以外のサービストラックは無し。タイヤメーカーもいないのだった。しかもサファリラリーで優勝したラリー界の有名人である藤本さんがいるのだから強い。下はプジョーやシトロエンのWRカーに乗っていたマンフレッド・ストール選手。藤本さんのモーターホームに来て小一時間くらい溜まった砂や毒を吐き出してました。
ストール選手もトヨタWRC参戦体制について厳しい(正確に書くとマキネンに対して厳しい)。いろんな場面でいろんな人と摩擦しちゃってるそうな。そういえば昨日もマキネンと同じフィンランド人のケトマー選手がマキネンの悪口大会でした。トヨタのWRC復帰、藤本さんも日本人に対しては準備不足などを指摘しているけれど、外国人に対しては「まぁまぁ」となだめ役になっているから面白い。
今回日本人ドライバーも2人出ている。高山選手は32歳の若手。全日本だけでなく海外参戦にも熱心な今や希少な「外を見ている」ドライバーである(ベストカーの愛読者だという)。何より自分でマネージメントもやってるというから素晴らしい! レッキ1日目終わった印象を聞くと「すんごく速いコースです。周りは砂漠です! 野生のラグダを何十頭か見ました」。
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