プリウスの価格
自動車メーカーの言い分は基本的に自分で判断してから紹介するのだけれど、一つ謝らなくちゃならないことがあります。現行プリウスの最初の価格設定で御座います。当時、ホンダは「インサイトの価格を見て安くしてきた」と主張していた。トヨタに聞くと「そんなことありません」。独自に決めたという。
客観的に考えれば排気量大きくなってボディ大きくなって装備向上して値下げ。まぁ不自然だワな。したがって価格がスクープされた時は信じられなかったし、ホンダの言い分も妥当だと思った。しかし! プリウスの開発を担当した大塚CEにこの件をブツけてみたら「絶対そんなことありません!」と強く否定。
私は「エンジニアは嘘をつかない」と信じている。今までの経験上、ウソを言わなければならない状況になったら皆さん答えません。でも大塚さんは正々堂々「ホンダの価格は意識していない」と言い切った。だから信じ、以後、プリウスの価格設定についちゃ全面的にトヨタを支持しホンダと言い争いまでした。
アクアはプリウスの価格を考えれば割高感があるプライシングでした。そしてプリウス値上げ。このあたりをトヨタの人達に聞くと皆さん「現行プリウスの価格を付けるときにホンダを意識して頑張りすぎた」。をいをい! 大塚さんのタヌキっぷりにヤラレタ! 技術者としちゃ大成しないと思うが、良い経営者になるだろう。
今後は自分の感性と価値基準をベースにして評価したいと考えます。ということで現行プリウスの前期モデルの『L』と『S』は超お買い得だったと思う。だからこそ値上げ幅12万円とデガい。しかも当時25万円の購入補助とフルECOカー減税を受けられた。スンゴイ美味しい買い物しましたね。
ということでホンダの皆さんに謝ります。間違いでございました。片方の当事者を信じたのが間違いのモトでした。
昼まで家で原稿。午後は中野の奥の間で原稿。うなぎが高くても食べに来てくれるお客さんが少なくないことに元気づけられる。10%くらいしか減っていないのだ。しかも20分待つよ、という人が多い。いずれにしろ安くは出来ない。むしろ美味しいうなぎを追求するしかありませんね。
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ホンダの価格を意識して頑張りすぎました
まではいいですが、アル意味トドメを差しておいてから値上げするやり方はフェアではないですよね。企業の体力あったもん勝ちのような。
フルモデルチェンジで価格変えるならともかく。
いずれにせよ、その理屈なら、トヨタはフィットHVは全く意識してないということになるのでしょうか?
当時のトヨタの超大企業らしからぬ振る舞いにはウンザリさせられました。そのためトヨタ車は買うまいと決意しました(初めて所有した車がAE86でしたが)。
>「現行プリウスの価格を付けるときにホンダを意識して頑張りすぎた」
↑
逆に、こちらがウソで値上げを納得させるための発言かもしれませんね。
こうなると、何が本当で何がウソなのか・・・。
でもまぁ、そういうものではないでしょうか。
ポジショントークですね。
うーん、Wishとストリームもそうでしたよね。
コンセプトどころかDimensionもほぼ同じ。
なりふり構わずのところが
その企業らしいと言えるのかはわかりません。
豊田社長になって、86やレクサスのクルマなど
変化がありますが、どう展開していくのでしょう。
でも、次第に国内マーケットは縮小するので
どの企業も海外メーカーと
なりふり構わない戦いを進めていくと思います。
もう進めているかもしれませんが・・・。