ホンダ車、クルマ好きは買えない時代到来か?(21日)

昨日ホンダディーラーのことを書いたら「そこまで解っているならホンダはなぜ対応しないのか?」という質問を受けました。確かに軌道修正すれば良い話です。抜本的な対応しない最大の理由を上げるなら「現状でも申し分のない業績を上げているから」だと考える。2018年3月決算期のホンダ、日産を大きく凌ぐ売上高と、日産を大きく凌ぐ1兆円超えの純利益を上げた。

2019年3月期も売り上げ増の予想。純利益こそ1兆円を若干下回る見込みながら、総合して考えたら好調! すなわち今の八郷社長と、研究開発部門の評価をするなら「素晴らしい!」ということになります。一方、国内市場は今や半分以上が軽自動車。普通車に比べればアフターサービスだって要求レベル低い。戦うのはトヨタじゃなくスズキ。何とかなるという算段なんだろう。

実際、軽自動車のメインターゲット層はディーラーに大きな期待をしていないと思う。丁寧な口調で商談し、整備などあれば連絡すればクルマを持ってきてくれるだろうから、時間掛かるようなら代車を出せばOK。アイフォーンと比べたら天国ですワな。他の業界を考えると、自動車業界って接客レベル高い。だからこそ多くのN-BOXユーザーは満足しているんじゃなかろうか。

寂しい話ながら、クルマ好きにとっちゃ心地の悪い時代になったということでしょう。良い営業所や営業マンに当たったらラッキー! アカンかったら買うだけのつもりで。ホンダとして最良の対応策は、販売店のレベルが低かった時に本田宗一郎さん達のアイデアで立ち上げた『SF』の現代版を作ることだと思う。私もバイクの難しい整備でSFに持って行ったことがあります。

上のリンクを読んで頂ければ解る通り黎明期のホンダは整備レベルが低く、お客を満足させられないと考えた。そこでどのホンダ店で買ったクルマでも整備を行うSFというサービス拠点を作ったのである。難しい整備を一手に引き受けていたSFのレベルたるや素晴らしく高く、難しいCBX1000の6連キャブの調整もカンペキに出来たほど。SF通いするS800オーナーも多かった。

34万円のガラスコートも!

ガラスコートなどもポリッシュファクトリーの及川さんによれば「施工したという車両がよく入ってきますけれど信じられないレベルばかりです」。ユーザーの大半は本物のガラスコートを知らないんだと思う。N-BOXの自動ブレーキの誤作動から始まったホンダのディーラー問題、全体像が何となく解り、解決策も私なりに考えてみた。読者の皆さんどう考えますか?

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