アイスバーンに弱いスタッドレス、私なら選ばない!

今年は温暖な冬だというので(ぷっ!)早めにスタッドレスタイヤを考えた方がいいと思う。気象庁様は毎年の如く温暖な冬を予想するけれど、連続して大雪にやられシーズン途中で高性能スタッドレスが売り切れてしまう状況。しかも大雪降ってから買うと、売る側も強気になるため割高になる。人間、必要になったらオサイフのヒモも緩むのだった。

ということで早めに動いて吉だ。今シーズンの”動き”はアイスバーンに弱いスタッドレスタイヤを押す流れが強いこと。もっといえば「都市部など降らないかもしれない雪のために本格的なスタッドレスタイヤを履くことも無い」というもの。確かに行動半径の広い私ですら、昨シーズン本格的なスタッドレスタイヤを必要とする悪条件は3回だけでした。

どんなタイプのスタッドレスタイヤでも走れるでしょうね、というのは4回。つまりシーズン通して7回だけだったワケ。雪国に行かなければ4回だ。東京だと毎年そんなモンです。さて。こういった状況では本格的なスタッドレスタイヤを履くべきか、それとも舗装路に強いスタッドレスタイヤを買うべきか? 私なら全く迷わない。本格的スタッドレスだ。

そもそも東京だけで乗るなら、4日間だけクルマに乗らなければ良い。雪降ると大渋滞するし、いろんな場所でスタックしてるクルマに遭遇する。もらい事故の可能性だって大きい。「外出してから降られた時はどうする?」と思う人もいるだろうけれど、そのために天気予報ってあります。直近の24時間なら自分で雪降るか判断できるじゃなかろうか。

さらに悪条件だった3回は、見事なアイスバーンに出くわした。確かに平坦地ならアイスバーンを得意としないスタッドレスだって走れる。登りも問題無し。登れないだけですから。けれど下りがアカン。本格的なスタッドレスタイヤと、雪道も走れますよ級のスタッドレスタイヤだと制動距離が2倍になることだって珍しくない。止まれないことだってある。

また、今でも本格的なスタッドレスタイヤは舗装路でダメだと思っている人も多い。上の写真は車重のあるアウトランダーPHEVで舗装路ばかり2万km近く走ったアイスガード『G075』(ヨコハマ)。試験のため、夏場もスタッドレスで通したのである。PHEVのため転がり抵抗大きいタイヤは笑っちゃうくらい電気自動車航続距離が短くなる。

されどG075は5%程度しか電費が悪化しませんでした。高速道路で気持ちステアリングフィール悪くなることと、騒音レベル上がるという副作用出るが、本格的なアイスバーン性能を持っていると考えれば気にならないレベル。直近の数年で日本の本格的スタッドレスタイヤはアイスバーン性能上がっただけでなく、舗装路の走り&転がり抵抗が良くなった。

ということで今シーズンに向けてスタッドレスタイヤを買うなら、SUV用だとG075イチオシ。このタイヤ、良いです。乗用車用であればヨコハマとブリヂストンの2択でしょう。こらもうドチラのブランドを好むかで良いと思う。価格は若干ヨコハマがリーズナブル。ダンロップファンなら若干アイスバーン性能で落ちるけれど、外国タイヤより圧倒的に強い。

 

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