三菱自動車と日産、その後どうなってる?(30日)
熱しやすく醒めやすいのは普通のこと。したがって三菱自動車の問題も日産が出てきた途端、話題に上がらなくなった。されどクルマ好きとしちゃ気になる。どうなっているのか? すでに2年前まで日産の副社長だった山下さんが中尾副社長の後任になるという人事を発表している。三菱自動車に技術的な問題があるかと言えば無い。これは山下さんも解っている様子。
無いのは予算です。三菱自動車のようなレベルの企業が新しい技術を導入しようとすれば、技術力より予算。日産の技術を持ってくれば、日産と同じ技術レベルのクルマが作れると言うこと。ただ軽自動車は日産との合弁会社NMKVだったので、今までも日産の技術を導入出来たはず。また、海外で展開している車種に関して言えば、特に技術的な遅れもなかった。
ということで軽自動車を除き、三菱自動車復興のための技術的なアドバイスは当面不要な気がする。技術面でなく今回の不正が中尾さんのマネージメントに起因しているということであれば、これは違う采配もたくさんあると思う。その場合、外国人なら三菱自動車のエンジニア達も何とかガマンすると思うけれど、日本人だと難しい面が多いかもしれません。
また、ここにきて「電気技術に注力していく」という動きが再び出てきた。益子さんが社長になってから三菱自動車の社是になった感じ。この方向性を改めて明確にしたのである。一方、ゴーンさんは当然の如く電気モノをキッチリやっていこうという意思を持つ。先日のインタビューの時も「電気自動車は今後も積極的に続ける」と明言した。
益子さんとの意見が合えば、三菱自動車をルノー/日産グループの電気自動車部門に育てていくような動きになるかもしれません。確かにアウトランダーPHEVを日産で扱ったら、今の3~4倍は軽く売れると思う。それくらいポテンシャルのあるクルマです。今日も往復30km走ったが、電気半分しか使わず。JC08モードの電費が出てしまう! 電気代60円。
車両代やランニングコストもあるだろ、と突っ込まれるかもないが、私らにとってクルマはあるのが基本。カメラマンなどもそうだけれど、取材時の移動に使ってもクルマの減価償却など全て自分持ち。したがって30kmの移動コストが60円というのはマスゾエさんぢゃなくたって素直に気持ちよい。このあたりを三菱自動車が担当する可能性は大きいと思う。
ただ市場規模からすれば、主力はピストンエンジンです。益子さんの後のCEOがクルマ好きだといいな、と期待したい。
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