上海へ
10時過ぎに家を出て羽田へ。今回は初めての『中国東方航空』という中国のエアラインでございます。といっても特に変わったこと無し。強いて言えば食事のチョイスの際、日本人のキャビンアテンダントから「ビーフライスか魚メンのどちらがいいか?」だったこと。魚メン、生まれて初めて聞くコトバでした。
今回が羽田の旧ターミナルを使う最後だと思う
そんな生臭そうなモノを食べようという人がいるのか? と思っていたら、トナリに座っていた妙齢の女性が「魚メンで」だって。あらま! 相変わらず上海は近い。雲の切れ目から見ていると、55分後に広島上空。続いて関門海峡の上。さらに五島列島(海がキレイでした)を上を通過し、2時間32分で虹橋空港に到着。
中国名物の旧世代VW
上海は1年前に来たけれど、驚くことにハッキリ解るくらい変化してます。新しい道や建物、地下鉄まで出来ている。クルマも全般に新しくなっており、旧型車や汚いクルマは大幅に減少。マクラーレンSLRとスレ違ったりして。タクシーもVWのイメージダウンになっていた旧世代モデルを卒業か? 新型が登場してました。
トゥーランベースですね
いずれにしろ中国が進むペースは凄い! しかも始まったばかり。エネルギーや資源の問題を含め新しいトライをしていかないと、既存の技術じゃ中国の需要増に応えられないと思う。例えばガソリンで走るクルマを増やしても燃料不足になる、ということ。電気自動車などはまさに中国向きだと考えます。
部屋から見た上海
何度来ても中国のパワーに圧倒される。ただ今回は万博の動員で地方の人が大量に上海を訪れている。上海の人って中国の中じゃ洗練されているのだけれど、地下鉄に乗ったら「いわゆる中国人」のステレオタイプの人も目に付いた。並んでいる列に(例えば地下鉄の切符売り場)横入りして上海の人に怒られる人も目に付く。
ということで明日は上海サーキットでVWの電気自動車に試乗します。果たしてどんな仕上がり具合だろうか?
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VWの旧世代パサート、中国ではタクシーでおなじみですが考えてみれば1981年にサンタナとしてデビューし、日本でも1984年から日産によって生産されたモデルである点を思うに、まさしく走る不老長寿ですね!
それとは対照的に同じくワーゲンのゴルフ系ミニバン、トウーランのタクシー、引き締まったスタイルに大きなスペースで「日増しに変貌する中国」を象徴してピリっとイカしてますね。
この他、Dセグメント=2.0-2.5Lクラスから上の車両はだいたい黒塗りでショーファー付きで乗られており、日本で見るよりもはるかに高級車然と、特権階級のイメージを匂わせているあたり印象的かと思います。トヨタのカムリしかり、ホンダのアコード(日本名インスパイア)や日産ティアナもまた然りです。
このクラスの韓国車はヒュンダイのソナタを筆頭に数種が現地生産されている模様ですがいずれも「タクシーに使われているから」と現地ユーザーに嫌われ、日系車を選ぶ傾向が強いあたり今から40年余前の日本で「ハイオーナーカー」と銘打ってローレルやマーク2が登場した頃の様相が彷彿され、経済成長の過程でいずこも似たサイクルを辿るものだと思わされるものです。
ところで、この種の新興国〜途上国で見かける日本車で小生の目に鮮やかに映るのは中国でのアコードやカムリ群と並んでケニアの首都ナイロビの中心街で見た一台のレクサスIS350(現行GSE21型)、そのシャープで彫刻的なデザインは日本製中古車がやたら目に付く埃っぽい赤道直下の街並みにあってもvividに、メルセデスやBMW群に負けない存在感を放っておりました!