中国みやげ話の最後です(10日)
夏休みなので少し重めです。
トヨタに関する報道を見ていると、ホメられるケースは皆無に近い。最近は円高による減収が大きな話題になっている。一般メディアの皆さん本質を理解していないのだろう。例えばアメリカに於けるトヨタのドルベースの収益は、ほとんど為替レートに左右されない。部品の大半をアメリカで調達するなど、お金の動きは完結しているからだ。
例えば100億ドルの利益が出たとする。そいつを日本に持ってくると、1ドル=120円なら1兆2千億円になるし、1ドル=80円だと8000億円になります。極端に言えば、1ドル=60円になっても儲かる。単に為替の問題。なのにトヨタの失策や問題点を追求されることの方が多いほど。こんな状況、10年以上続いてます。それでもトヨタは快調だ。
全く同じことが中国にも言える。日本での報道を見ていると、常に「いつ破綻してもおかしくない状態」と思ってしまう。無理して成長させているだけ、と考えている人も多いだろう。確かに失策や課題は多い。なんたって足を引っ張るのはメディアの得意技だ。けれど実際の中国を見ていると、そういった失策や課題を吹き飛ばすようなパワーを感じる。
飛行機や高鉄(中国の新幹線)に乗っていると、未開発の土地が驚くほど多い。上の写真は高鉄から見た風景。黃河沿いの
(ランチョウ)という標高1600mのシルクロードの街である。割と新しい工場なのだろう。汚染されたガスを排出している感じではない。大型の火力発電所もあるが、これまた新しいタイプで排気ガスは見えず。さて。上の写真は
こんなこと、中国全土でやってる。ここまで内需があれば、国は回って行く。アメリカと同等の国土を持ち、アメリカの5倍の人口。そしてナニが埋まっているか解らない広大な未開地や、どんな作物も作れそうな見渡す限りの草原だってある。そう簡単にダメになる国じゃ無いと考えるべきだ。もう少し相手の実力を理解することが重要だと思った次第。
本日、21日に富士スピードウェイで行われるレース準備のためタイヤ交換に行ったり、サンコーワークスまで打ち合わせに行ったり。夏休み直前ということもあり道路はどこも大混雑。ほぼ7時間くらいアウトランダーPHEVのシートの上に居ました。私は連日東京に留まり、溜まった原稿書きでございます。砂漠の日々が夏休みだった?
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