今年の上海ショー、日本勢衰退の始まりとして記録されるかもしれません(16日)

流れはハッキリ変わったように思う。会場で目立つのはスマホ持ちながらなんかしゃべっている人達。いわゆる「ユーチューバー」だという。人口多い中国とあり、人気ある人になると1つの動画で数十万のアクセスあるそうな。メシ喰える喰えないというレベルじゃなく、大金持ちになれるのだとか。そして紙媒体はもはや寿命尽きたというイメージ。

クルマも同じ。中国の新興勢力のブースに行くと、これまでの自動車メーカーと全く雰囲気が違う。聞けば新進気鋭のデザイナーなどに空間を作って貰っているらしい。ブースには若い年代を中心に人が溢れており、もの凄い活気。アウエイだと近づくことも出来ないほど。彼らの関心はコネクテッドである。クルマを移動の道具だけとは考えていない。

といった流れに乗り遅れているのが日本勢。下は上と同じ時間帯のスバルなのだけれど、閑古鳥泣いてます。新しいトライ無し。魅力的な提案無し。夢無し。楽しさも感じない。おそらく中国担当の人達は危機感持っていると思う。けれど日本サイドが茹でガエルになってるんだろう。このままなら遠からずスバルは中国撤退を考えなくちゃならんでしょう。

マツダも存在感極めて薄かった。このところ中国に工場あるメーカーの中じゃ一人負けに近い。しかも発言力ないんだと思う。シュコダにカブされてます。遠くから見たら完全に隠れてしまっていおり、近づくまで気づきませんでした。こんな酷い状況、世界中のモーターショー見たけど初めて。モンク言うプライドを持ってないということです。泣ける。

会場はメチャクチャ広い! 下の写真は左右に一つづつパビリオンがあることを表現してます。こういったパビリオンが8つ! しかも写真は3階ブブン。もう「どんだけ~っ」って感じです。出展している自動車メーカーの数だけで100社以上ある! 翻って2019年の東京モーターショ-、海外勢は数社しか出ないらしい。カンペキに勝負あった感じ。

会場も年々充実しており、レストランときたら数だけでなくバリエーションが凄い! どんな食事でも選べるほど。最初に来た上海ショーは、15元(約200円)中華お弁当が2種類だけだった。今年は世界のメジャーショーの中で最も充実したファシリティになったと思う。トイレだってキレイになりました。私が休むような場所だって設けられている。

こうなるとアラ探しをしたくなっちゃう。ということでこんなのを。正面から見ると素敵な受付なのだけれど、後ろはこんなん。なんかで覆っておくか、荷物保管場所を他に作ればいいのに。はたまた楽屋の乱雑さや、美しいお嬢さんが床に座ってお弁当食べてる姿など見ると、少しホッとする。これでびしっとやられたら、日本の居場所なんか無くなりますよ。

とにかく自動車関係の仕事をしているのなら、自腹でもいいから1度中国のモーターショーを見に来るべきだと思う。専門分野なら100%危機感を味わうことだろう。次のモーターショーは秋の広州。ヒコウキ安いため行きやすいし、宿もたくさんあるので今から計画してみて欲しい。今後50年の日本を考えるなら、今がとっても大切です。若手はぜひ!

今日は誕生日。上海に向かうヒコウキの中で1回61歳になり、時差マイナス1時間で60歳に戻り、上海付く30分前に61歳になった。昭和の時代ならリタイアだったろうけれど、若手が出てこないため未だ仕事やニーズある。次世代を育てなくちゃアカンと思う。不思議なのはけっこう動いているのに痩せないこと。食べるのも1日1500kカロリーくらいなのになぁ~。

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