今年も箱根駅伝

やっぱり箱根駅伝を見始めてしまうと、その面白さから逃れられない。半日過ごすことになる、と解っていても見ちゃうのだ。仕事柄、TV放送から伺えるクルマギョウカイ事情も興味深い。箱根駅伝、2003年まで三菱自動車がサポート車両のバックアップを行ってきた。古い写真見るとジープであります。

三菱自動車というメーカー、文化へのサポートを喜んで行うというDNAを持っている。しかし。進駐軍であるベンツから送り込まれたエクロート社長の統治時代、日本への理解不足か、はたまた日本側の説明不足か不明ながら契約を更新せず。それじゃウチがやりましょう、ということでホンダは2004年から5年間の契約を行う。

ちなみにトヨタは「困っているから助けて欲しい」というお願いには超冷淡。おそらく「考えてみます」という間に、困っている人の話は迅速に聞くホンダが「引き受けますよ!」になったんだと思う。やがてトヨタも美味しさに気づき「なんとかならんのか!」となったらしい。結果、カメラカーなどを出すことになった。

ホンダの契約は2008年まで。当然ながら2009年からTV放送のスポンサーになっているトヨタがサポート車両を出すようになるだろう、と思っていたらホンダのまんま。そればかりかFCXクラリティまで走らせていた。今年は一段とホンダ祭りの様相。相変わらずFCXクラリリティがど〜ん!

各校のサポートカーのステップワゴンが絶えず写り、白バイにまでホンダの文字。たま〜に写るトラックは「どうしてこんな位置にトラックがいるのよ!」。本来ならもっと撮影に向く車両を使いたいところだろう。車体の横を見ればトヨタ&クルーンディーゼルの文字。「なんだよTVスポンサーになってるトヨタのゴリオシか!」と思わせてしまう。

競技の方は純粋なだけに、ホンダのバックアップの姿の方が好ましく感じることは間違いない。一方、トヨタのお金でTVを楽しめることも確か。ただトヨタがスポンサーを降りても、他の企業によって穴は埋まると思う。いずれにしろトヨタとホンダ以外のメーカーの存在感は薄れる一方であります。

ムカシの駅伝の写真を見ると「排気ガスの臭さに悩まされていたんだろうな」とシミジミ思う。臭いディーゼルや触媒のない白バイが直前を走っているのだから。今やステップワゴンは大気並みのクリーン度。白バイも触媒付き。トラックがクリーンディーゼル。残るはカメラカーか? 

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